
21/05/2025
毎年書かせていただく【熱中症】の話
一昨年は7月中旬、昨年は6月中旬に書かせていただいていましたが、まさか5月にこの話題とは・・・
来週は一旦暑さが落ち着きそうですが、今週は全国的に高温が続いていて、人も犬も、早くも熱中症の話がチラホラ聞こえはじめていますね
ココもいよいよ早朝の時間に切り替えていて、ご近所のワンちゃんたちもお散歩時間が早まっています
毎年書くことですが、物言わぬ犬の熱中症や火傷は、飼い主が十分に気をつけてあげることで防ぐことができます
お散歩や外出はストレス解消や適度な運動のためにもとても重要なものですが、日差しが強く高温になる夏場には危険を伴いますから、私たちがしっかりと対策をしてあげる必要があります
特に「短頭種」「ダブルコート」「黒毛」「軌道狭窄や肥満」「パピーやシニア」「体力がない」犬は、より一層の注意が必要です
まだそこまで高温という時期ではない今、暑さに慣らす【暑熱順化】も人間同様に熱中症予防につながります
暑さが気になりはじめたら、以下の点に注意しましょう
●お散歩や外出の時間をずらす(早朝や夜の涼しい時間帯)
●どんな時間でも犬を地面に下ろす前に、必ず飼い主が地面を触って熱さを確認する
●できるだけ日陰を選んで歩く(他にもアスファルトより高温になりにくい土や草・芝生の上などを歩く)
※冷たいからと海や川に連れて行くことも多い時期ですが、砂や石もかなりの高温になるので要注意
●車内に犬を残して車を離れない
●こまめに休憩し、水分を摂らせる(氷や氷水も用意しておくとなお良し)
●パンティング(舌を出してハーハー・ゼーゼーと息をする)がみられたらお散歩を切り上げる
●冷感グッズを使用する(冷感素材の服やバンダナなど)
●帰宅後は速やかに体温を下げられるように、エアコンをかけた涼しい部屋・場所で休ませる
その他にも、夏場は保冷剤を入れたペットカートで外出し涼しい場所だけ歩かせるなど、してあげられることはたくさんあります
それでも熱中症にならないわけではありません
次のような状態がみられた場合は熱中症の可能性があり、速やかな対処が必要です
■呼吸が荒く心拍数が普段より多い
■舌や口の中が赤い
■よだれが多い
■ボーっとしてフラつく
■ぐったりと元気がない
■水を飲まない・ごはんを食べない
また、次のような症状は一刻を争う状態です
■嘔吐や下痢
■嘔吐や下痢に血が混じる
■痙攣や震えがある
■歯茎の色が白くなる・舌や口の中が紫色になる
■意識がなくなる・呼びかけに反応しない
熱中症は後々になって症状が悪化したり、脳や内臓にまで後遺症が残る場合もありますから、「これはおかしい」と思ったら一刻も早く獣医師に相談してください
<応急処置>
●すぐに涼しい場所・換気の良い場所に移動させる
●飲めるようであれば水を飲ませる
●体に水をかける(同時に風をあてるとより良い)
●保冷剤や氷嚢を頭・首・喉・脇の下・腹・内ももなどにあててあげる
※冷やしすぎには要注意
愛犬との大切な楽しい時間を思わぬ悲しいものにしないよう、夏場の過ごし方やお世話の工夫を改めて考えてあげましょう
#ペットアロマウェルビーイング協会 #熱中症