食卓に春の香り チャイブ
毎年、桜が咲く少し前になると、畑では、チャイブの細くてまっすぐできれいな葉が空に向かってくすくと伸び始めます。チャイブは日本のアサツキに近い種類で、西洋アサツキとも呼ばれます。西洋ではニラなどのネギ属を総称してチャイブと呼んでいます。大きくなる品種から小ぶりのものまであって、日本のアサツキと交配する場合もあるようです。香りが良く、ハーブとしても扱われます。カロテンを多く含むほか、ネギと同じくビタミンB1と結合して糖質をエネルギーに変える働きのある硫化アリルをたくさん含んでいて、栄養的にも優れています。
香りと辛みが強い、いえ、強すぎると言ってもいいくらいです。が、使い方さえわかれば、料理をとても美味しく変身させてくれる力を持っています。収穫できる期間が短いのですが、それだけに毎年収穫が楽しみな、森の土のお気に入り野菜の一つです。
チャイブの収穫時期になると、毎年天然のブリがお刺身としてとても安く売られています。でも、安いだけあって味は今ひとつ・・そこでチャイブの登場です。お刺身にチャイブを細かく刻んだものをたっぷりと添えて、ポイントはマヨネーズをかけることです。強い香りと辛味がマイルドになってお刺身との相性は抜群です。ゆで卵のみじん切りかスクランブルエッグと合わせてタルタルソースにすれば、野菜サラダやお肉料理など、万能ソースとして春の香りを楽しめます。
パブリカ ピーマン
パブリカやカラーピーマンはカラフルでビタミンもたっぷり、健康野菜です。そして、最近はとてもおいしい品種がたくさんあります。
最初の画はフルーピーイエローとカリフォルニアワンダーという握りこぶしくらいに大きくなる品種です。肉厚でピーマン臭さがなく、熟すと甘みとほのかな酸味もあります。
この2種類は半分に割ってグリルでじっくり焼いて、そのままなにも付けずに食べてもおいしいです。
2番目の画はグリルで焼いてから出汁で割った甘味噌をフライパンで沸かしたところに放り込んでからめたものです・・おいしい♡
次の四色パブリカはセニョリータです。小ぶりで肉厚、ムチットした食感が特徴です。赤、オレンジ、黄の3色あってとてもカラフル。甘みとほのかな酸味もあり、おいしい・・
次の細長くて濃い緑のがこどもピーマン。とても肉厚で加熱すると甘みを感じるので、こどもも喜んで食べてくれそうです。焼いてそのまま食べておいしいです。
次がバナナピーマンです。面白いピーマンで、熟すにつれ薄緑から黄緑、黄色、オレンジへと色が変わっていきます。パリっとした食感が特徴です。
勢揃いすると、とてもカラフルです。形や色、味もそれぞれ特徴があり・・最後の画はそれぞれのパブリカ、ピーマンを割って、少しばかりの薄切り肉を詰め込んでお醤油をちょぴっとかけてから、グリルで焼き、森の土のタマネギを炒めたものをトッピングしたものです。(修子代表は「森の土の自然栽培タマネギはとってもおいしいから全部うちで食べる」と言っていました。)
素材の味を楽しむため、濃い味付けはしません。色も形も大きさもいろいろなので全部使うと豪華な感じ? 次はどれを食べようか・・なんて迷ってしまいます。 肉詰め焼き・・美味しいんですよねーこれ!
エゴマを食卓に生ける
今年はエゴマの葉が早くから収穫できてました。
エゴマの独特な風味が苦手だという人もいるようです。
確かに・・葉っぱをそのままぱりぱりと食べてみると・・苦いよ辛いよまずいよー・・口がまがりそーです。
食べ方を知らないと、大嫌いになりそうな・・個性的な野菜です。
焼き肉を巻いて食べるのが一般的なようですが、うちではおにぎりに貼りつけて、海苔の代わりに使ったりもします。
あんなに辛くて苦いのに、ごはんと合わせるととてもおいしくて、食べた後に口中がさわやかになります。
エゴマの葉が食卓にあれば・・好きな時にすきなものを乗せて・・
食材の機能性成分で最も注目されている抗酸化値については、トマトのリコピンなんかがすぐれているとされていますが、抗酸化値では、トマトを含めた様々な野菜類の中で、エゴマは桁違いに高いのだそうです。エゴマの兄弟分のオオバやシソも抗酸化値が桁違いに高いことが知られています。オオバとシソも食卓に生けて、好きなときに好きな物を乗せて・・ちなみに食用菊も桁違いです。
エゴマはニンニクとの相性がとてもいいので、餃子の具材をエゴマの葉で巻いて焼くのもお勧めです。
エゴマは8月下旬頃までしか収穫できないので、キムチにしておくといいかもしれません。