10/02/2023
サヤミドロ-1
先日訪問した錦鯉販売業者さんの泉水池で久々に美しい「サヤミドロ」を拝見しました。
かなり以前に錦鯉生産者の方から「山村さんこの藻類が出ると錦鯉がグンと良くなるんだよ!」と言われたことを思い出しました。
熱帯魚業界の人が言う「こなれた水」になっていました。
こなれた水を言葉で表現するのは難しいですけど例えば水道水を池に入れた場合水は透明だけど硬い無機質に見えます。
一方「こなれた水」は何かが溶け込んだほんの少しとろみがある感じで軟らかい水のイメージです。
このこなれた水の正体は「ミネラル」です。
「こなれた水」をキープするにはサヤミドロの最適環境に合った水温、pH、硬度などに加えサヤミドロの栄養素である「ミネラル」の種類と量にも配慮しなければなりません。
もしこれらの条件が一つでもかけたりしたらサヤミドロは見事に消滅していきます。
でも消滅したら今度は赤色や茶色や緑色の藻類がニョキニョキ湧いてきます。
この藻類の変化を見るだけでもある程度の水質の状態を知ることが出来ます。
後忘れてはいけないのは「光」です。
晴天、曇り、雨により泉水池に降り注ぐ太陽光線の量は変わります。
それこそ照度、波長、ルーメンなどを測定したら気候条件により全てバラバラです。
私もサンゴの飼育を勉強するときに照度、波長、ルーメンなどを調べたことがありました。
サンゴの光合成に適した照明は?
水面より上何cmに吊り下げれば良いのか?
証明時間は一日何時間が良いのか?
照明が水中に入る際に水面を強く動かすと光が乱反射するのでどうすれば良いのか?
今思い出すだけでも当時色んな疑問を持ちました。