19/05/2024
手作りごはん ミニミニ話 その99
カルシウム源をどうするか?
みなさんこんにちは、こんばんは、おはようございます。
今日は カルシウム源についてのお話
(たぶん 何度か似たテーマで書いてますけど)
手作りごはん 必要なミネラルの一つは
カルシウム(とリン)
犬猫さんの食生の進化からも、現代の栄養素研究からも、
犬猫さんには カルシウム(とリン)は 大事な栄養素となっています。
カルシウムさんの働きもたくさんあって、
骨や歯の素になる。血液や筋肉に大事。心臓の働きにも大事。
ホルモンにも関わるし、酵素がうまく出るようにも助けてくれる
(めっちゃ端折りました😅)
とにかく 大事なミネラルさんです。
血液中のカルシウムは一定になるように、体さんが自動的に
調整していますので、
カルシウムはたくさん体に入ってくれば、骨に蓄えたり、
要らない分を排出したりしています。
逆に長期間、体に入ってこなければ、自分の体の骨を溶かしてまで、なんとか 血液中のカルシウム量を一定にしようとします。
それくらい大事です。
なので、
手作りごはんは、
単にお肉と野菜や炭水化物さえあげればよいというわけではないと
お伝えしています。
ところで
今日は じゃあ どういう素材が良いのか?というお話。
ダントツで1番おすすめはやはり 骨付き肉になります。
鶏ガラやネック、羊さんのろっこつ、ターキーさんや鴨さんのネックなどなどです。
ですが、
最近のお子さん、特に、長く市販のドライフードなどを
食べてこられたお子さんなどは特に、
骨の消化が苦手なお子さんが多く見受けられます。
たぶんこれは、胃酸と関係していると思いますね。
(胃酸減少のお子さんが多いです。)
ということで、
じゃあ別のカルシウム製剤などカルシウム源というお話が
でたりするわけですね。
よく筆頭に上がるのが
卵の殻
それ以外だと サンゴカルシウムやライムストーン(?)というのを
伺うことがあります。
ちなみに 賛否両論あるのは承知の上で書きますが、
わたしたちドイツ語圏のBARFでは、
これらの卵の殻やカルシウムサプリは
本当に必要な場合を除き、基本的には
おすすめしていないのです。
これらのカルシウム源は基本 炭酸カルシウムがメインになります。
では、おすすめしないざ理由をざっくりと書きますね。
1 これらの炭酸カルシウムは吸収率が良くない。
(体に吸収される量が少ない)
2 リンがほぼ一緒にないのでバランスが悪い。
(カルシウムとリンは密接な関係があります。)
3 炭酸カルシウムは胃酸に触れると発泡する(しゅわしゅわする)
ので、強い酸であった欲しい胃酸のpHが上がってしまう。
つまり、胃での消化が弱くなる。
(胃での消化が弱いと、このあと続く、十二指腸、小腸、大腸さんたちにあまりよろしい結果にならない可能性があります。)
4 骨であれば、カルシウムやリン以外の
他のミネラルや栄養素も含まれているので、それらも取れるが、
卵の殻や炭酸カルシウムはほぼ他のミネラルはない場合が多い。
という感じですね。
なので、
もし「可能なら」「出来るだけ」ごはんには
骨付き肉を組み込んでいただきたいのです。
骨付き肉
もちろん注意点あります。
まず、
丸呑みするお子さんは注意が必要です。
もともと特に犬さんは噛むより飲み込んで食べる性質がありますが、
骨付き肉に慣れていないお子さんは丸呑みしちゃうことがあります。
骨付き肉は基本的に加熱しないでください!
ちまたには大丈夫という方もいらっしゃるの存じておりますが、
あえてリスクは取らないでください。
お肉を焼くと硬くなりますね。
骨付き肉もカルシウムだけでなく、コラーゲンやタンパク質など
他の要素もあります。
そのため、加熱すると性質が硬くなり、
危険性が増すと言われています。
生の骨ですら、100%大丈夫とは言えませんよ。
ですから、リスクは取らない方をおすすめします。
お子さんの大きさや骨を食べる上手さにあった性質の
骨付き肉を探してください。
本当に熟練した上手なお子さんは、自分で調節して、
硬すぎるところは残したり、歯が折れないように上手く
食べることができますが、
残念ながら、現代のお子さんはどんどんこういう状態から
離れてしまっているようで、
歯が折れてしまったというお話もお聞きします。
たとえばの目安ですが、素材の動物さんが大きくなれば、
骨も硬くなります。
牛さんや馬さん鹿さんなどは硬い傾向です。
逆にニワトリさんなどは柔らかいですね。
わたしたちは、オックステールもやめた方が良いよと
お伝えしています。
(食べられる子いますけど)
あまり 骨付き肉だけをおやつとして空腹時にあげるのは
おすすめしません。
(もちろん大丈夫なお子さんもいらっしゃいます)
たとえ生の骨付き肉であったとしても、
何かしら、詰まる、刺さる可能性はあります。
できるなら、安全をとってごはんと一緒の方がよいと思います。
ー>長いのでコメント欄に続く
#みかんのごはん
#骨付きカルビ