合同会社ノーバウンダリーズ動物病理

合同会社ノーバウンダリーズ動物病理 動物の病理検査全般(外科病理、死後検査)を承ります。研究、教育にも力を入れております。

もはや「ペット」という言葉で一緒に暮らす動物を表現する時代は終わりつつあるようです。「伴侶(動物)」、「家族」、そんな言葉の方がしっくりくるほど、我々人間にとって動物たちは重要な存在になっています。そのような動物たちも、残念ながら、私たちと同じようにいつか亡くなる日が来ます。寿命を全うしての最期もあれば、病気や事故によって若くしてたおれることもあります。最先端の獣医療の限りを尽くしても、救えない命もあります。死という一つの出来事には、実に多くのバリエーションがあるのです。そこで、動物の多様な死のメカニズムを詳細な検査によって明らかにするための専門の訓練を受けたのが「獣医病理診断医」と呼ばれる獣医師です。生きている動物の病気の治療や予防には動物病院の獣医師が真摯に対応していますが、病理診断医は大切な動物の死に際して、ご家族と主治医獣医師からご依頼を受けて死後検査を実施します。ご依頼の主な理由

としては、
・突然死の理由を知りたい。
・同居している動物に影響のある病気か知りたい。
・生前に診断されていた病気以外の、
  潜在疾患の有無を明確にしたい。
・とにかく診断をはっきりしてほしい。
・同じ病気で亡くなる動物が将来減るよう、
  研究に貢献したい。
等があります。失われた命と、現存する・これから生まれる命をしっかり「つなぐ」。そのために死後検査があると考えております。

【2024米国獣医病理学会(ACVP)参加記】https://no-boundaries.jp/2025/01/23/3458/昨日、2か月間に及んだ獣医解剖学実習が終り、体重は4kg減り、私のアカデミアでの教育活動はいったん終了しました(...
23/01/2025

【2024米国獣医病理学会(ACVP)参加記】

https://no-boundaries.jp/2025/01/23/3458/

昨日、2か月間に及んだ獣医解剖学実習が終り、体重は4kg減り、私のアカデミアでの教育活動はいったん終了しました(次がないとは完全には言い切れませんが、当面予定はなし)。

この間、のろのろと書いていたACVP学会参加記を、やっと公開しましたので、興味のある方はご覧いただければ幸いです。コスメティック剖検についての学術ポスターもありますので、弊社の病理解剖の特色がお分かりいただけると思います。ご遺体をきれいにお返ししながら、死因や病気のメカニズムを追求できます。

ブログ2024米国獣医病理学会(ACVP)参加記 Posted on 2025-01-23 by Ikki Mitsui 旧聞となり恐縮ですが、2024年11月半ばに米国ワシントン州シアトルで行われたACVP年次大会に参加しました。診断および教育業務を数日間休ませていただ.....

20/01/2025

先週のジャーナルクラブは、新しいメンバーも加わり、いろいろなオピニオンを出し合いました。次回は2月後半を予定しております。詳細が決まり次第、アナウンスいたします。

大学での仕事も実習をあと3回、その他小さな仕事を残すのみとなりました。3月17日をノーバウンダリーズ動物病理Ver 2.0の開始にすべく準備しておりますが、こちらも詳細が決まり次第お知らせいたします。

08/01/2025

【第53回Veterinary Pathologyジャーナルクラブは1月17日(金)朝7時45分開始(日本時間。約1時間、zoomにて)】

新年最初のジャーナルクラブ(論文を読んで意見を交わす集い)を行います。新たに参加をご希望の方はお知らせください。

今回は犬の腫瘍と、ナマズの感染症が題材です。いろいろな人の、いろいろな視点を読んで見て聴いて、自分の中に移植すれば、物事を多角的に見る力がついてきます。頑張りましょう!

Cytokeratin expression by sarcomas does not indicate synovial origin in dogs
PMID: 39283156

Massive branchial henneguyosis of catfish: A distinct, myxozoan-induced gill disease caused by severe interlamellar Henneguya exilis infection in catfish aquaculture
PMID: 38864294

03/01/2025

本年もよろしくお願い申し上げます。

昨日帰省から戻り、本日今年最初の剖検( #331)を行いました。命は時計やカレンダー通りにはいきません。

1月17日にジャーナルクラブを行いますので、近日中に詳細をアナウンスいたします。

昨年11月に参加したACVPの参加記は、現在執筆中ですので、近日中にHPにアップします。お楽しみに。

本日は有志の学生にボランティアで解剖法実技指導をしました。皆一心不乱に6時間ノンストップで解剖し、私の万歩計は1万歩のちょっと手前まで行きました。来年以降は東京西部で、獣医師さんや学生さん相手にこういうのができればと思います。
21/12/2024

本日は有志の学生にボランティアで解剖法実技指導をしました。皆一心不乱に6時間ノンストップで解剖し、私の万歩計は1万歩のちょっと手前まで行きました。
来年以降は東京西部で、獣医師さんや学生さん相手にこういうのができればと思います。

【年末年始の営業予定】以下のリンクをご参照いただければ幸いです。
16/12/2024

【年末年始の営業予定】

以下のリンクをご参照いただければ幸いです。

お知らせ年末年始の営業について Posted on 2024-12-172024-12-17 by Ikki Mitsui 平素よりお世話になっております。年末年始の予定をお知らせいたします。 弊社診断業務 外科病理(生検):年内最終診断日12/30(月)、新年診断開始日...

08/12/2024

急遽依頼があり(いつもそうですが)、本日330番目の剖検を行いました。剖検で大体の診断がつき死因がわかりましたが、いつもそうとは限りません。見落としがないように、顕微鏡でしっかり確認をして最終報告へとつなげてまいります。

今月~来月の獣医解剖学実習を乗り切れば、心も体も晴れやかに、次の進路の準備に打ち込めそうです。

21/11/2024

本日、 #329の剖検を実施しました。定期試験後の中休みのため学生の見学は一人のみでしたが、みっちり見学してくれました。残りの組織病理検査も慎重に進めてまいります。

20/11/2024

シアトル→ロス→羽田→松山→今治、連続24時間超の旅を終えて戻ってまいりました。留守中は大変ご迷惑をおかけいたしました。早速頑張って組織診断の遅延は解消しましたので(売れっ子ラボではないのが幸い)、明日から平常運転で参ります(明日は剖検もあります)。

引き続きよろしくお願い申し上げます。

2025年春からの営業(続報)
11/11/2024

2025年春からの営業(続報)

お知らせ2025年春からの営業(続報) Posted on 2024-11-12 by Ikki Mitsui 大変お世話になっております。 今年8月の投稿「2025年春からの計画について」の続報になります。 新事業所は東京都府中市のテナントに決まりました。6年前.....

08/11/2024

本日、早朝よりVet Pathジャーナルクラブを行いました。新メンバーや久しぶりのメンバーを加え、著者本人の発表もあり、太平洋をまたいで楽しく勉強できました。たくさんのシナプスが新たに形成されたのを実感します。

次回は12月あるいは1月の予定です。決まり次第アナウンスいたします。

日本でも世界でも、獣医病理医と、動物の所有者・飼育者の間に「臨床医が挟まる」ことにメリットもデメリットもあるように思っております。医学では病理診断科が標榜科になって早15年余り。獣医学では標榜科の「ひ」の字も聞かれません。来年から東京で始め...
02/11/2024

日本でも世界でも、獣医病理医と、動物の所有者・飼育者の間に「臨床医が挟まる」ことにメリットもデメリットもあるように思っております。

医学では病理診断科が標榜科になって早15年余り。獣医学では標榜科の「ひ」の字も聞かれません。

来年から東京で始める小さな病理診断会社では、この点で新しい取り組みをしたいと計画を練っております。超えるべきハードルが複数ありそうなので、鋭意検討中です。ある程度具体化したらお知らせしたいと思います。

下のリンクは、人の病理学会のものです。一番下に、標榜科に関するトピックがいくつかあります。

日本病理学会,病理,研修,専門医,コンサルテーション,医学,医療,病理学病院,病気,研修施設,研修医,認定病院

今月は久しぶりにアメリカの学会に参加する予定です。診断のお休みについては、週末を挟むのと、旅程を短くするため、最小限のご迷惑にとどめる予定ですが、あらためて詳細を近日中にアナウンスいたします。それにしても、ポスターだけで300くらいあり、参...
31/10/2024

今月は久しぶりにアメリカの学会に参加する予定です。診断のお休みについては、週末を挟むのと、旅程を短くするため、最小限のご迷惑にとどめる予定ですが、あらためて詳細を近日中にアナウンスいたします。

それにしても、ポスターだけで300くらいあり、参加する数日間で効率よく勉強できそうです。

https://www.acvp.org/page/Annual_Meeting

28/10/2024

本日、博士論文のdefenseを終えました。腹が減っては戦ができぬと、東大前の蕎麦屋で直前に腹ごしらえをしておいてよかったです。発表45分、厳しいたくさんの質問とコメント1時間半を終えて、病理学や解剖学の講座でおしゃべりや見学をさせていただいたりして、危うく松山行き最終便に乗り遅れるところでした(飛行機に最後に乗り込んだ乗客になりました)。あとは、持ち帰った宿題(教授陣からの膨大な数のコメント)に基づいて論文を書き直す作業が待っていますが、ここまで来たらやるのみです。

明日からまた今治で秋学期の授業や実習がんばります。学会のポスターはすでに刷り上がりましたので、教員バンドの学祭での演奏の練習が次の課題です(笑)。実はかなりの難関。

25/10/2024

【第52回Veterinary Pathologyジャーナルクラブは11月8日(金)朝7時開始(日本時間。約1時間、zoomにて)】
お世話になっております。ジャーナルクラブのご案内です。新たに参加をご希望の方はお知らせください。今回は猫・猫科動物の疾患についてじっくり勉強します。AI翻訳全盛で、大学でも学生が原文に触れることが大幅に減っている中、一字一句を丹念に読み、読解力・批判力を鍛える経験は必要かなと思っております。

Apolipoprotein C-III amyloidosis in white lions (Panthera leo)
PMID: 38345009

Feline eosinophilic sclerosing fibroplasia associated with T-/natural killer-cell lymphoma
PMID: 39319985

25/10/2024

昨日、328番目の剖検を行いました。学生の見学もあり、多くを学ばせていただきました。肉眼所見の組み合わせが難解なため、顕微鏡の検査で精査していきます。

本日は、研究室の学生を連れて、人の法医学会(の地方支部会)in岡山に参加しました。自身の発表は緊張しましたが、いろいろためになる意見を頂けて良かったです(亡くなった動物の無念を少しは晴らせたかな)。馴染の法医の先生方ともお話しできました。山...
12/10/2024

本日は、研究室の学生を連れて、人の法医学会(の地方支部会)in岡山に参加しました。自身の発表は緊張しましたが、いろいろためになる意見を頂けて良かったです(亡くなった動物の無念を少しは晴らせたかな)。馴染の法医の先生方ともお話しできました。山口大学でOne Welfare教育研究センターなる獣医法医学の新たな拠点が立ち上がったことを知ることができたのも収穫でした。

今週はACVP学会のポスターを仕上げてまいります。

弾丸上京から戻ってまいりました。来春スタートの弊社府中ラボは動物病院の居抜き物件で、自分で一から考えるのとは一味違った、制約の中で工夫する楽しさがあります。診断稼業のプチ集大成として、業界で初の試みもいくつかやってみたく、これから検討を重ね...
06/10/2024

弾丸上京から戻ってまいりました。来春スタートの弊社府中ラボは動物病院の居抜き物件で、自分で一から考えるのとは一味違った、制約の中で工夫する楽しさがあります。診断稼業のプチ集大成として、業界で初の試みもいくつかやってみたく、これから検討を重ねてまいります。

で、今週末は法医学会中四国集会での発表があるので練習しないと。

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