どうぶつ腎臓病センター

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実際に透析の適応じゃない動物に対して、透析しかないと平気でいう獣医師が多すぎるという問題提起として久しぶりにNOTE書いてみた。
11/11/2020

実際に透析の適応じゃない動物に対して、透析しかないと平気でいう獣医師が多すぎるという問題提起として久しぶりにNOTE書いてみた。

毎日と言っていいほど、腎臓病や透析に関するお問い合わせや実際にセカンドオピニオンでの来院があります。 そんな中で、これはどうにかならないのか!と思うことがあります。 それは獣医師の透析に対する知識の貧弱....

今日腎臓病の検診に来てくれたマロンちゃん。この子は4年前に左右の尿管に結石が閉塞して、尿管切開で結石の摘出手術をおこなって、今は3ヶ月に1回、腎臓のチェックをしています。左の腎臓は萎縮気味で、右の腎臓が頑張ってくれてますが、右の腎臓内にもま...
22/08/2020

今日腎臓病の検診に来てくれたマロンちゃん。
この子は4年前に左右の尿管に結石が閉塞して、尿管切開で結石の摘出手術をおこなって、今は3ヶ月に1回、腎臓のチェックをしています。
左の腎臓は萎縮気味で、右の腎臓が頑張ってくれてますが、右の腎臓内にもまだ結石があるので、検診は欠かせません。
クレアチニンは2前後で、IRIS stage2でかなり良好に維持できています。
たまたまゲージの中を撮らせてもらった写真が、バックがほわっと赤くて可愛かったので😊

当院は多くの犬や猫の腎泌尿器疾患の患者さんが来院されます。それは飼い主さんがご自身で探されて当院に来院される場合もあれば、動物病院の先生からの紹介で来院される婆もあります。来院される病気は様々で、猫の尿管結石はもちろん、慢性腎臓病、難治性の...
04/08/2020

当院は多くの犬や猫の腎泌尿器疾患の患者さんが来院されます。
それは飼い主さんがご自身で探されて当院に来院される場合もあれば、動物病院の先生からの紹介で来院される婆もあります。
来院される病気は様々で、猫の尿管結石はもちろん、慢性腎臓病、難治性の膀胱炎、原因不明の血尿、結石の膀胱鏡での摘出、膀胱鏡での生検など、本当にたくさんの腎泌尿器疾患の動物たちが来院されます。
患者さんの割合としては犬よりも圧倒的に猫が多いです。この間、調べてみたら猫の飼い主さんの半分は泌尿器疾患で来院されていました。
やはり慢性腎臓病や膀胱炎などは非常に猫に多い病気だからなんだと思います。
このような泌尿器に問題を持つ動物の診察において、本当に大切で治療のために知りたいデーターがあります。
それは尿の量や回数、体重の推移です。もちろんそれ以外に飲水量などもとても知りたいんですが。
ただ、ご自宅で猫のトイレに行く回数を調べたり、尿の量を量ったり、トイレに行ってる回数を数えるのってとても大変ですよね。
そんな時に便利なのが、スマートトイレです!
スマートトイレという言い方がいいのかどうかは分かりませんが、勝手に僕がそう呼んでます(^_^;
いま、二つのスマートトイレが日本では購入することができます。
一つはシャープのペットケアモニター、もう一つがトレッタキャッツのtorettaです。
どちらも尿量や体重、トイレに行った回数を測定することができます!
そしてどちらのトイレも携帯のアプリに尿量などが自動的に記録されていきます。
当院に来院されている患者さんにもお勧めしていて、毎回診察の時に尿量などをアプリを使って診せてもらうことが出来るので、とても便利です。
また、膀胱炎は非常に再発しやすいんですが、そういう再発にも早く気付くことができます。
うちの猫ははじめシャープのペットケアモニターを使っていて、その後はtolettaと併用していますが、なぜかtolettaにしか入らなくなったので、今はtolettaだけ使っています。
以前Noteに両方のトイレの使用感や個人的な感想を対決!という形で書いたので、ぜひ呼んでみてください。

そしてなんと、この記事がきっかけで、現在tolettaの開発しているトレッタキャッツの方々と、より言い製品にするためには、そしてより早く猫の異常を見つけるためにはどうすればいいか、アドバイスなどのお手伝いをさせて頂いています。
この会社の人たち猫愛が半端ないです。そして何人も獣医師がいて、脾尾猫たちのためにたくさんのユーザーからのデーターをチェックして、膀胱炎などのアラートを出しているんです。すごくないですか?

当院では、【全猫にオススメ!】という合い言葉ですべての猫の飼い主さんにこのトイレをオススメしています。

そしてtolettaなんと、8月末まで限定価格で販売されていますので、もし購入してみよう!と思った方は8月中がチャンスです。8月末までは9800円ですが、9月からは19800円になります。1万以上安いので、買うなら今ですよね。
さらに当院から購入して頂くとさらに1000円引きで購入して頂けます。

なんか宣伝みたいになってしまいましたが、自分の猫にも使ってて、そして実際に患者さんに使ってもらっていて、本当に全猫に使って欲しいと心から思っているので(^_^;
購入は病院で配布しているチラシに載ってるQRコードか、以下のリンクまたはQRコードからサイトに飛んでもらうと、最後の決済画面の前で値引きが入ります。

tolettaの購入はこちらから
https://tolettacat.com/discount/happy-kidney

昨日退院したこげめちゃん。尿管結石による急性腎障害で、片側の腎臓は過去に閉塞した結石の影響で水腎になっておりほとんど機能していません。何日も尿が出ておらず、かなり危険な状況でしたが無事退院してくれてよかった。術後も腎臓がすぐに尿を産生してく...
11/07/2020

昨日退院したこげめちゃん。
尿管結石による急性腎障害で、片側の腎臓は過去に閉塞した結石の影響で水腎になっておりほとんど機能していません。
何日も尿が出ておらず、かなり危険な状況でしたが無事退院してくれてよかった。
術後も腎臓がすぐに尿を産生してくれず、数値が下がらないため腹膜透析を2日間併用しました。透析開始後2日目から尿量がグッと増加し、透析から離脱しました。
たった2日の腹膜透析でしたが、痙攣が出そうなくらいの状態だったので、この腹膜透析を併用しなければ亡くなっていたと思います。
その子その子によって状況が異なり、病気の原因は一緒でも手術の方法や術後対策はいつも違います。
そしてこういう風に元気に退院してくれて、飼い主さんの笑顔が見れるのがなによりも嬉しいです。

こげめちゃん、初めて病院に来院した時はとても苦しそうでしたが、体が楽になってからは、すりすりしてくれてとてもフレンドリーな子でした。
写真は診察台に出たときなので、ちょっと緊張気味(^◇^;)

#どうぶつ腎臓病センター
#動物医療センター・ALOHA
#尿管結石
#猫尿管結石
#尿管結石猫
#腹膜透析猫

今週は猫さんの尿管結石の手術多かった…。この子は今日退院したみゅーちゃん、広島の先生からの紹介で来院されました。昔事故で片側の腎臓を摘出してるそうで、腎臓一つしかないから元気になってくれてよかった。すごくかわいい子で、入院中癒されまくってま...
05/07/2020

今週は猫さんの尿管結石の手術多かった…。
この子は今日退院したみゅーちゃん、広島の先生からの紹介で来院されました。
昔事故で片側の腎臓を摘出してるそうで、腎臓一つしかないから元気になってくれてよかった。
すごくかわいい子で、入院中癒されまくってました。
みゅーちゃんが、退院できて嬉しいんだけど、寂しい(T . T)
写真の100倍はかわいいです😍。
カラーとって写真撮ればよかった(^◇^;)

まだ尿管結石からの急性腎障害で乏尿になっていて、手術後に腹膜透析してる子が入院してますが、昨日から尿が増え始めて数字も下がってきました〜。
本当によかった。もう一息がんばろう。

獣医さんにお願い
尿が出てないのに、どんどん輸液ばっかりするのやめて。過水和は本当にやばい。

なんとかPart 2まで書きました。Part2はトイレとしての使い勝手について。
30/04/2020

なんとかPart 2まで書きました。
Part2はトイレとしての使い勝手について。

ペットケアモニター VS toletta 今回は2回目。 なんとか2回目は書けた(^_^; STAY HOMEで時間があるというのも普段できない色んな事ができて、いいですね。なんとかゴールデンウィークでこのスマートトイレの記事は書き終え.....

うちの猫のチャー坊は2年前からシャープのペットケアモニターというトイレを使っています。今回新しくtolettaも購入したので、この2つの猫のスマートトイレについて個人的な感想を書いてみようと思います。まずは対決ではなく、これらのトイレがどん...
29/04/2020

うちの猫のチャー坊は2年前からシャープのペットケアモニターというトイレを使っています。今回新しくtolettaも購入したので、この2つの猫のスマートトイレについて個人的な感想を書いてみようと思います。
まずは対決ではなく、これらのトイレがどんなものかを描いてみました。
飼い主さんの参考になるといいな。

ペットケアモニター vs tretta 今や様々な機器やデバイスがスマホに繋がる時代になった。 アレクサに声を掛ければ電気やテレビを付けてくれるし、ルンバもスマホから動かす事ができる。ほんとにすごい時代になったものだ...

1歳の時の検診で腎低形成が見つかったメイちゃん。今日で3年目の検診。早く見つかったおかげでこの3年は進行せずにとっても元気です。猫さんは若い時に一度先天性の問題ないかチェックしてもらってくださいね〜。
08/02/2020

1歳の時の検診で腎低形成が見つかったメイちゃん。今日で3年目の検診。
早く見つかったおかげでこの3年は進行せずにとっても元気です。
猫さんは若い時に一度先天性の問題ないかチェックしてもらってくださいね〜。

今回は腎臓とはちょっと離れて動物の痛みや麻酔について書いてみました。麻酔って飼い主さんとても不安に思われてる事多いですよね。でも本来の麻酔は動物の痛みを取り除いたり、安全に治療を行うためのものなんです。ただ麻酔は怖いというイメージを少しでも...
13/01/2020

今回は腎臓とはちょっと離れて動物の痛みや麻酔について書いてみました。麻酔って飼い主さんとても不安に思われてる事多いですよね。
でも本来の麻酔は動物の痛みを取り除いたり、安全に治療を行うためのものなんです。
ただ麻酔は怖いというイメージを少しでも安心んできるものにしてあげたいです。
これは本当にさわりだけだけど、機会があればまた続きを書いてみたいです。

動物が痛みを感じるのか? こんな当たり前のことに対して「No!」という時代が、それほど昔ではない事に多くの飼い主さんは驚くだろう。 今ではほとんどの獣医師がその事に対して「Yes!」といい、当たり前のように手.....

はじめてnoteに書いてみた。ブログやFacebookと違って、なんか新鮮。ときどき書いてみようかな。「あなたの犬は本当に腎臓病ですか?」
19/12/2019

はじめてnoteに書いてみた。
ブログやFacebookと違って、なんか新鮮。
ときどき書いてみようかな。

「あなたの犬は本当に腎臓病ですか?」

今日はトイプードルのニコちゃんの再診日。 ニコちゃんはちょうど1週間前に遠方からわざわざセカンドオピニオンで来てくれた子だった。2ヶ月ほど前に体調を崩して、いつも行かれてる先生に受信して、検査の結果、腎臓...

CKDからAKIを併発して無尿になり、カリウムも8まで上がって、BUNも振り切り、立つこともできなかったけど、局所麻酔で腹膜透析カテーテル入れて、腹膜透析をやってカリや腎数値も下がって尿も出るようになり、そして今日はドライフードをばくばく食...
18/11/2019

CKDからAKIを併発して無尿になり、カリウムも8まで上がって、BUNも振り切り、立つこともできなかったけど、局所麻酔で腹膜透析カテーテル入れて、腹膜透析をやってカリや腎数値も下がって尿も出るようになり、そして今日はドライフードをばくばく食べてくれました。
こんな美味しい顔してくれて、本当によかった。
うれしい!

#どうぶつ腎臓病センター
#動物医療センター・ALOHA
#腹膜透析

先日元気が無くて尿が出ないという事で来院した猫のイクラちゃん。血液検査で腎臓の数字のBUN、Creが振り切っていて、カリウムも8以上でかなり危険な状態でした。まだ、4歳でこのような数字の場合は尿管結石の事が多いので、すぐに結石の確認のために...
07/06/2018

先日元気が無くて尿が出ないという事で来院した猫のイクラちゃん。血液検査で腎臓の数字のBUN、Creが振り切っていて、カリウムも8以上でかなり危険な状態でした。
まだ、4歳でこのような数字の場合は尿管結石の事が多いので、すぐに結石の確認のためにエコー検査とCT検査を行いました。
でも、イクラちゃんには尿管結石はなく、そのほかの尿管閉塞を起こす原因も見当たりません。
でも、少し輸液を流しても、全く尿は作られて来ず、原因ははっきりしませんが急性腎障害(AKI)を起こしているのは間違いありません。AKIは中毒や感染症など様々な原因で起こりますが、原因がはっきりしないことも少なくありません。今回のイクラちゃんの場合も、中毒部室との接触のないということでした(猫で多いのはユリなんですが)。
ただ、尿は作られていなくて、数字から考えても、このままだと明日までにも亡くなってしまうような状態でした。
そこで飼い主さんには血液透析や腹膜透析などの腎代替療法をご提案しました。イクラちゃんの腎臓が尿を作ってくれるまで、透析で一時的に腎臓の代わりをする治療です。
イクラちゃんは飼い主さんと相談のして、腹膜透析を行うことになりました。腹膜透析を行うと決まったのはすでに夜でしたが、明日まで待つ余裕はありませんので、それから腹膜カテーテルを入れる処置を行い、その日から腹膜透析を開始です。
幸いなことにイクラちゃんは数日で尿の産生が起こり、腎臓の数値は正常まで下がって無事退院できました。
動物の腎臓の治療ではよく輸液が行われますが、もちろん尿が産生されている場合は輸液は治療になるんですが、尿が作られていない場合や尿が減っている場合(無尿や乏尿といいます)は逆に過水和といって動物に負担をかけてしまうということを知っていて欲しいと思います。
イクラちゃん、無事に退院できて本当に良かった〜。
写真はちょっと緊張気味のイクラちゃん(^◇^;)。とても可愛い子です😍

病院で獣医師向けの実習でもやろうかな〜。http://www.happy-kidney.com/blog/entry-1492.html
04/05/2018

病院で獣医師向けの実習でもやろうかな〜。
http://www.happy-kidney.com/blog/entry-1492.html

先日新しい尿管閉塞のためのデバイスSUB2.0が発売になりました。 今までのSUBに比べてどの程度違うのかを実際に見るためにセミナーに参加してきました。 新しいSUB(SUB2.0)は今までのSUBの欠点を補うために、い...

10/03/2018

ワクチンに来てくれたくるちゃん。うさぎのかぶり物がかわいい😍
今はすっかり元気だけど2歳の時に尿管結石で大変でした。
元気になってくれて良かった〜

3日前に両側の尿管結石の手術をしたメインクーンのロッソ君。かなり元気になって来て、もうすぐ退院できそうです。今日くらいから様子を見に行くたびにスリスリしてくれて機嫌も良さそうです。メインクーン大好きなので、可愛くて仕方ないです😍
19/09/2017

3日前に両側の尿管結石の手術をしたメインクーンのロッソ君。かなり元気になって来て、もうすぐ退院できそうです。
今日くらいから様子を見に行くたびにスリスリしてくれて機嫌も良さそうです。
メインクーン大好きなので、可愛くて仕方ないです😍

猫の尿管結石が多いと言う話しは何度か書いたと思います。1才以下という若い年齢で来院されることも少なくなく、若い猫から高齢の猫まで本当に多い病気です。若い猫が腎臓の数値が上昇した場合は、通常の慢性腎臓病とは違うと多くの先生が考えますから、誤診...
24/03/2017

猫の尿管結石が多いと言う話しは何度か書いたと思います。
1才以下という若い年齢で来院されることも少なくなく、若い猫から高齢の猫まで本当に多い病気です。
若い猫が腎臓の数値が上昇した場合は、通常の慢性腎臓病とは違うと多くの先生が考えますから、誤診される事は多くは無いと思いますが、中高齢の猫の場合は慢性腎臓病と誤診される場合も多いです。
治療は内科療法と外科手術に分かれますが、内科療法に反応することは非常に少なく、多くの場合は外科手術が必要になります。
外科手術は以前はステント、最近はSUBが使われることが多いですが、人工材料を入れることになりますので、将来的に問題が起こる可能性もゼロではありません。現在使われているSUBは手術時間も短く済み、ステントに比べると再閉塞のリスクは少ないと言われていますが、まだ長期的な合併症などは分かっていないというのが現状です。
なので、当センターでは若い猫に関してはSUBなどの人工材はできるだけ使わない手術をおすすめしています。それは顕微鏡を使いながら尿管を切開して結石を取り出し、その後髪の毛よりも細い糸で縫う手術です。猫の尿管は非常にデリケートで通常の縫合だと、その後狭窄と言って径が狭くなったり、閉塞してしまう可能性があります。顕微鏡での繊細な手術でできるだけそのようなリスクを減らしたいと思っています。
もちろん結石の閉塞している場所や個数、尿管の炎症の状態に寄ってSUBを使わなければいけない場合もあります。
ただ、尿管結石は何でもかんでもSUBと言うのではなく、猫の年齢や左右の腎臓の状態、結石の個数、結石の閉塞している場所、尿管の状態などによって使い分けるのが最もいいのではないかと思っています。
写真は尿管から結石を取り出している所です。顕微鏡でかなり拡大して手術していますが、結石の大きさは1mmです。

今年も1月から猫の尿管閉塞が続いています。1月は4匹の猫さんの手術をしましたが、2月はすでに2匹の猫さんの手術。診断して、内科療法をしている子もいるので、そういう子たちを合わせると1〜2月だけで10匹以上の尿管結石の猫さんを診察しています。...
21/03/2017

今年も1月から猫の尿管閉塞が続いています。
1月は4匹の猫さんの手術をしましたが、2月はすでに2匹の猫さんの手術。
診断して、内科療法をしている子もいるので、そういう子たちを合わせると1〜2月だけで10匹以上の尿管結石の猫さんを診察しています。
なんか、どんどん増えてるような。
全国からお問い合わせを頂く中には、多分尿管結石なんだろうなーっと思えるような相談がたくさん来ます。
そしてそういう子の多くは、ただの腎臓病と診断されています。
でも実際に診察をしていないから、言い切ることもできませんし…。前にも書きましたが、メールでのお問い合わせは十分なお答えができませんので、基本的にはお断りさせていただいています。実際に診察して見ないとわからないというのが正直な所ですし、いい加減なことは言えませんので、ご理解くださいね。
もっともっと、この病気が多いということを発信しないといけないですね。
いつか、昔はあんな病気があったね〜って言える日が来たらいいなあ。

あけましておめでとうございます。今年もどうぶつ腎臓病センターをよろしくお願いします。昨年は腎臓病や透析で近隣の先生から紹介していただく症例も増え、また直接遠方からセカンドオピニオンで来院される患者様も増えて、大変ながら充実した1年を送ること...
01/01/2017

あけましておめでとうございます。
今年もどうぶつ腎臓病センターをよろしくお願いします。
昨年は腎臓病や透析で近隣の先生から紹介していただく症例も増え、また直接遠方からセカンドオピニオンで来院される患者様も増えて、大変ながら充実した1年を送ることができました。
そして、今までの目標だったマイクロサージェリーのための手術用顕微鏡を導入して、次のスタートを切ることができました。
以前からブログ等でも書いていますが、猫の尿管結石、尿管閉塞は多くの獣医師が思っている以上に多く、まだまだ多くの子が膀胱炎やただの腎不全と誤診されて見逃されています。
その事を啓蒙したいという思いからこのFacebookを始めましたが、少しずつ雑誌などでも猫の尿管閉塞の記事を見る機会が増え、やっと多くの先生から認知されてきたなあという印象です。
猫の尿管閉塞は昔はステント(今は猫のはステントは使われなくなっています)、ここ数年はSUBが使われており、とくにSUBに関しては日本でも手術が可能な施設がかなり増えてきました。ただ、SUBの長期間の成績に関してはまだまだわからない部分が多く、将来的には様々な合併症が報告されてくるのではないかと思っています。
また、猫の尿管閉塞は1歳以下のような若い子でもありますので、若い子に対してSUBの手術はその子の寿命の間SUBが正常に機能するとは思えません。
そのため、若齢の子に関しては、SUBを使わずに顕微鏡を手術で対応してあげたいとずっと思っていました。やっと念願が叶って顕微鏡手術に対応が可能になってきました。ただ、この分野は日々のトレーニングがとても大切です。今年はその技術を上げるために日々のトレーニングに昨年以上に取り組んでいきたいと思っています。
また、慢性腎臓病の末期の子に対する腹膜透析の確立にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。
今年も日々の精進しながら、動物そして飼い主さんのお力になれるように頑張っていきたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。

http://www.dr-wanwan.com/blog/entry-1349.html
31/12/2016

http://www.dr-wanwan.com/blog/entry-1349.html

動物医療センター・ALOHA、あそう動物病院は今年の診察は昨日で終わり、今日から1月3日まで(ALOHAは1月4日まで)お休みをいただいています。 新年は1月4日から(ALOHAは1月5日から)の診察開始になります。 もち...

みなさん、甲状腺機能亢進症って病気を聞かれたことありますか?まさに名前の通り、甲状腺の機能が亢進してしまう病気です。人の場合はバセドウ氏病が有名ですよね。この病気になると甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるために、動悸や息切れ、体重減少や高血圧...
21/12/2016

みなさん、甲状腺機能亢進症って病気を聞かれたことありますか?
まさに名前の通り、甲状腺の機能が亢進してしまう病気です。人の場合はバセドウ氏病が有名ですよね。
この病気になると甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるために、動悸や息切れ、体重減少や高血圧などさまざまな症状を出します。
そして、じつはこの病気は高齢の猫に非常に多い病気なんです。ただ、厳密に言うと人のバセドウ氏病は自己免疫疾患といって自分の体内の免疫に異常をきたして起こる病気なのですが、猫の甲状腺機能亢進症は甲状腺の過形成や甲状腺腫(甲状腺の良性腫瘍)が多くの原因です。
この病気に猫さんがなると食欲はすごくあるのに痩せていく(まれに食欲が低下することもあります)、落ち着きがない、下痢・嘔吐、多飲多尿、呼吸が荒い、脱毛、大きな声でなくなどの様々な症状が出てきます。ただ、この病気に特徴的な症状はないため、この病気を疑って検査しなければ診断することはできません。そして、この病気を放っておくと、心臓や腎臓に過剰の負担をかけてしまいます。
治療はお薬で過剰に分泌されている甲状腺ホルモンを抑えていく治療や、外科手術で甲状腺を摘出する治療、ヨードを制限した食事で抑えていく治療などがあります。
実はうちのちゃーくんがこの病気になってしまったので、先日甲状腺の摘出をおこないました。ちゃーくんの甲状腺はCT検査で片側が大きく腫れていることが分かりましたので、そちら側の甲状腺の摘出をおこないました。手術の翌日から高かった甲状腺ホルモンは低下して、術後お経過は非常に良好です。手術の合併症でおこる事のある低カルシウムも起こっていません。
甲状腺機能亢進症の猫はとても痩せて、毛艶なども悪く、すごく年を取ったように見えます。ちゃー君も少し痩せましたから、はやくもとの体重まで戻って欲しいなと思います。

ちなみに先程症状のところで書いた猫が大きな声で鳴いたり、夜泣きという症状は高血圧でよく出る症状です。甲状腺機能亢進症以外でも慢性腎臓病などの猫にもよく出る症状なので、もしこのような症状が出る場合は、はやめに病院で検診を受けて下さいね。慢性腎臓病の猫でこの甲状腺機能亢進症を併発している子もいますので、その辺りのチェックも大切です。

04/05/2016

広島から紹介で来院されたシーズーのマロンちゃん。
尿管結石の閉塞による急性腎障害での紹介でした。マロンちゃんは片側の腎臓が過去に閉塞してほとんど機能しなくなっており、今回もう片方の腎臓の尿管に結石が閉塞することで急に症状が発症しました。
以前にもブログに書きましたが、犬や猫の尿管結石はかなり見逃されていて、本来治療できる病気なのに、慢性腎臓病と誤診されて治療されていることも少なくないと考えています。
マロンちゃんはいつもかかられている先生が、ちゃんと尿管結石の疑いという診断をされての紹介でした。尿管結石による尿管の閉塞は1日、いや1分でも早く治療しなければ腎臓の機能はどんどん低下してしまい、手術をしても改善が悪い場合があります。
マロンちゃんは紹介で来院されたその日に手術を行い、術後順調に回復して退院となりました。
本当に良かったです。
昨日は猫の先天性の尿管の異常による尿管閉塞の子の手術を行い、この子も順調に回復してくれています。
ここ数年の間に尿管閉塞の病気はとても増えています。それも様々なバラエティーがあって、診断や病態の把握にも様々な検査や経験が必要だと思っています。なかなか症状だけで診断することは難しいので少しでも疑いがあれば、画像診断も含めたチェックが必要ですね。
マロンちゃん、主治医の先生がしっかりした先生で本当に良かったね。

当センターでは多くの腎臓病の患者さんの診察をしていますが、その治療の中で透析をおこなうことがあります。透析には血液透析と腹膜透析があり、それぞれに利点と欠点があります。その動物の性格や状態、腎臓の状態や腎臓病の種類などによってそのどちらが適...
28/01/2016

当センターでは多くの腎臓病の患者さんの診察をしていますが、その治療の中で透析をおこなうことがあります。
透析には血液透析と腹膜透析があり、それぞれに利点と欠点があります。
その動物の性格や状態、腎臓の状態や腎臓病の種類などによってそのどちらが適しているかを選択して治療をおこなっています。
今、腹膜透析をおこなっている子は、猫の慢性腎臓病の急性増悪期の子ですが、輸液などの内科療法で血液検査の数値が下がらなくなってきて、かなり数値が上がってきました。飼い主さんが積極的な治療をご希望されたので、腹膜透析を開始しました。
この子の場合は、慢性腎臓病に対する貧血があることから血液透析をおこなうためには輸血が必要と言うことが腹膜透析を選んだ一つの理由ですが、もう一つ大きな理由があります。お家ではとってもいい子なのですが、病院に来るとどうしても攻撃的になって、病院での血液透析などがかなり困難と判断したためです。なので、腹膜透析カテーテルを入れて、飼い主さんに腹膜透析を覚えてもらい、ご自宅で腹膜透析をおこなっています。
お家ではとてもいい子に腹膜透析ができているそうです。
飼い主さんの努力もあって、数値はかなり下がって来ました。なんとかうまくコントロールできればと思っています。

いきなりわけの分からないタイトルだなーって思われたかも知れませんが、UPCとは尿中蛋白クレアチニン比というものの略です。今までも何度か書いたことのあるIRISという腎臓のリサーチ団体が腎臓病のステージ分類をしていますが、そのステージ分類のな...
25/12/2015

いきなりわけの分からないタイトルだなーって思われたかも知れませんが、UPCとは尿中蛋白クレアチニン比というものの略です。
今までも何度か書いたことのあるIRISという腎臓のリサーチ団体が腎臓病のステージ分類をしていますが、そのステージ分類のなかにサブステージというものがあって、ステージ分類は血液中のクレアチニンの数値で出すのですが、血圧と尿中蛋白の状態でサブステージというものを決めます。
その尿中蛋白の指標に使うのがこのUPCというものです。
腎臓の糸球体という部分に障害が起こると、蛋白の漏出が起こってしまうのですが、この漏れ出した蛋白がさらに尿細管という部分を傷害していますので、もし蛋白の漏出があれば薬などを使って、蛋白の漏れを抑えることで腎臓病の進行をゆっくりにすることができます。
そういうこともあって、このUPCという数値は非常に大切な検査です。
今まではこのUPCが院内で測定できなかったため、尿中蛋白アルブミン比という数値を院内で出して、それを計算式でUPCに変換していました。
しかし、先日から院内で簡単にこのUPCの測定が可能になりました。以前測定していた尿中蛋白アルブミン比に比べても費用も安く検査できるようになり、飼い主さんの負担も少なくなりました。
年明け早々にはSDMAの測定もできるようになりますし(これは外注になりますが)、とても腎臓病の診断には有利な検査が身近になってきました。
また、これ以外にSAAという猫の炎症物質やDダイマーという血栓症の指標になる検査など、外注検査でなくて、すぐに結果が欲しかった検査が今月から院内で測定可能になりました。少しでも早く、そして正確な診断をして、動物たちを元気にするお手伝いができればと思います。

来月に予定しているALOHA EXPOの準備でバタバタしています(^_^;。腎臓病センターのHPにはALOHA EXPOについての詳細は書いていませんが、ぜひ多くの皆さんに来て頂きたいので、こちらのページも見てみて下さい。さて、今日は内視鏡...
16/11/2015

来月に予定しているALOHA EXPOの準備でバタバタしています(^_^;。腎臓病センターのHPにはALOHA EXPOについての詳細は書いていませんが、ぜひ多くの皆さんに来て頂きたいので、こちらのページも見てみて下さい。

さて、今日は内視鏡の検査について新しい検査ができるようになりましたので、ご紹介します。
内視鏡と聞くとみなさんが一番思い出されるのは胃カメラや大腸内視鏡検査だと思います。これらは人でも検査頻度の高い検査ですし、健康診断などでもおこなわれていますから、多くの方が自分で体験されたことがあると思います。
内視鏡とはその字のように、内側を視る鏡です。つまり外からは見えない色んな場所を、見る事で異常を発見したり、その部分から細胞を取ってきて検査をしたり、処置をしたりする道具です。CTやMRI、エコー、レントゲンなど体の中をみる画像の器械は様々なものがありますが、直接見ることというのはやはりすばらしいことで、人の医療ではなくてはならない検査になっています。
内視鏡について少し詳しく書いてみますね。
内視鏡にはまず大きく軟性鏡と硬性鏡に分けられます。軟性鏡というのは字のごとく軟らかい内視鏡で胃や大腸をみる内視鏡はこの分類に入ります。動物の方ではあまり一般的ではありませんが、この軟性鏡の中には鼻咽頭や尿道、尿管、腎盂(腎臓の中)などをみる内視鏡も存在します。軟性鏡の利点は軟らかいので、腸などの曲がりくねった場所を検査するのに非常に有効です。
逆に硬性鏡は固い内視鏡で、現在人の手術で多く行われている腹腔鏡などはこの硬性鏡を使っておこなわれます(厳密に言うとハイブリットと言って硬性鏡と軟性鏡をあわせたようなものも存在します)。この硬性鏡の利点は画像がきれいだと言うことです。
硬性鏡の場合は、まっすぐなのでいわゆる望遠鏡のようにおなかの中をのぞいているという感じになります。画像をみるということは、その部分の光りを見ると言うことになるのですが、硬性鏡の場合まっすぐなので、ひかりはそのまま伝わってきます。でも軟性鏡の場合はくねくね曲がっていますから、そのままだと光りは伝わってきません。そのために光りを伝える機構が入っています。一つは光ファイバーで、もう一つはCCD(いわゆる先端にカメラを付けて、画像を電気信号に替えておくる)です。昔の内視鏡はファイバーが中心でしたが、ファイバーは画像があまりきれいでないという欠点がありました。CCDは小さくできないというのが欠点でしたが、技術の進歩と共にCCDのサイズはかなり小さくなってきました。以前は尿道や鼻咽頭などを観察する軟性鏡はかなり細い物ですからCCDは技術的に難しく、ファイバースコープでした。しかし、ここ最近細い軟性鏡にもCCDが発売されてきました。
当院では雌のように尿道が比較的まっすぐなものの尿道や膀胱の検査には硬性鏡を使用していますが、雄や曲がりくねった気管支などの検査にはファイバースコープを使っていました。しかし、ファイバースコープはどうしても画像が粗く、なかなか詳細な評価がむずかしいのが欠点でした。
今回新しく入れた細径内視鏡はCCDのものになりますので、かなりきれいに尿道や気管支などを観察することができるようないなりました。今までつかっていたファイバースコープが1.8mmの細さで、今回のCCDのものが2.9mmですので、やはりファイバースコープほどは細くないのですが、10kg以上のわんこの尿道の検査や気管支の検査にはものすごい威力を発揮すると思います。もともとは人の腎盂用のものなので、人はこの内視鏡を尿管を通って腎臓まで入れれると言うことですが、動物の場合、体が小さく小さいわんこや猫の雄の尿道に適応できる内視鏡は残念ながらまだありません。でも、今回導入した内視鏡で、検査の幅が大きく広がったのは間違いありません。

28/08/2015

こんにちは。 動物医療センター・ALOHAの院長の麻生です。 ALOHAでは以前から血液透析を実施している関係もあって多くの腎臓病の動物たちを治療してきました。また、あそう動物病院の時からも腹膜透析などの積極...

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