ヴァンケット動物病院 三宿動物医療センター

ヴァンケット動物病院 三宿動物医療センター キャットフレンドリークリニック ゴールドレベル認証動物病院・日本獣医がん学会 獣医腫瘍科2種認定医在籍・日本獣医エキゾチック動物学会 学会運営委員 常に最新の知識を得るように心がけています。

世田谷区にある動物病院です。犬・猫はもちろん、フェレット、ウサギ、モルモット、フクロモモンガ、ハムスターなどの哺乳類や、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、節足動物の診療を行っています。2012年3月9日オープン。2021年11月12日、三宿に移転しました。

副院長の佐々木(須藤)です。 寒い日が増えてきましたね。皆様体調などは変わらずお過ごしでしょうか。 急な温度変化は、動物さんも人間たちも体調を崩しやすいので気を付けて過ごしていきましょうね。 特に暖かいところに生息する動物さんを飼育している...
13/11/2024

副院長の佐々木(須藤)です。 寒い日が増えてきましたね。皆様体調などは変わらずお過ごしでしょうか。 急な温度変化は、動物さんも人間たちも体調を崩しやすいので気を付けて過ごしていきましょうね。 特に暖かいところに生息する動物さんを飼育している方々は、温度調整が難しい季節になってきましたね。 さて、もう11月になり、あっという間に1年が過ぎようとしています。 なんと、当院、来年度から獣医さん2人と動物愛玩動物看護師さんが2人ふえます!!とても楽しみですね。 入社後ブログでも挨拶があると思いますので、皆様よろしくお願い致します。 私は気がついたら院長の松原に続き、一番長い年数、当院で勤務しているようです。 移転する前、獣医師も少なく、忙しかったことや、もっと人数がいればなぁと考えていたことも 今では懐かしく思えます。 これを読んでくださっている方の中にも、もしかすると新年度から入社したり 環境が変わる方々もいると思います。 新しい環境でドキドキすることも多いと思いますが、きっと大丈夫です! 無理をせず、新年度からの生活を迎えていきましょうね。 当院も合計4人ふえるので、にぎやかになり、たのしい新年度を迎えられそうで 楽しみにしています。 皆様も今後ともよろしくお願いいたします。 佐々木

副院長の佐々木(須藤)です。寒い日が増えてきましたね。皆様体調などは変わらずお過ごしでしょうか。急な温度変化は、動物さんも人間たちも体調を崩しやすいので気を付けて過ごしていきましょうね。特に暖かいとこ...

こんにちは。獣医師の成瀬です。 当院では、日頃より最先端の獣医療を提供するために、常に新しい知識や技術を学び、日々の診療に生かしております。 そのため、定期的に学会やセミナーに参加しており、先日も胆のうのセミナーに参加してきました。 胆のう...
20/10/2024

こんにちは。獣医師の成瀬です。 当院では、日頃より最先端の獣医療を提供するために、常に新しい知識や技術を学び、日々の診療に生かしております。 そのため、定期的に学会やセミナーに参加しており、先日も胆のうのセミナーに参加してきました。 胆のうとは、肝臓の中にある袋状の臓器で、肝臓で作られた胆汁を溜めておく役割があります。 胆汁は脂肪の消化や吸収を助ける作用があるため、ご飯を食べた時に胆のうに溜めていた胆汁を小腸に流し込み、効果的に消化・吸収を助けます。 そんな役割のある胆のうですが、実はなくてもあまり困らない臓器です。 胆のうが無くなってもご飯を食べた時は肝臓が胆汁を作って小腸に届けてくれます。 そのため、胆のうが病気になってしまった場合は胆のう摘出を行う場合があります。 犬で多い胆のう疾患には、胆嚢粘液嚢腫があります。 胆嚢粘液嚢腫とは、胆のう内の胆汁の流動性が悪くなり、最悪の場合胆のうが破裂してしまう病気です。 症状は無症状で健康診断等で偶発的に発見される場合や、嘔吐下痢などの消化器症状、黄疸でぐったりするなど程度は様々です。 胆のうが破裂してしまうと緊急手術が必要になり胆のうが破裂していない場合に比べて、死亡率が3倍近く跳ね上がってしまいます。 そのため、胆のうが破裂してしまう前に外科手術をすることが大切です。 しかし、今まではどのタイミングでの手術介入が適切か判断に迷うことが多く、治療プランの設計に困ることが多々ありました。 今回のセミナーでは、どのタイミングでの手術が適切か、手術前の内科治療や、術前検査から考えられること、術後の管理など、胆のう摘出に関して多角的に学ぶことができるセミナーでした。 当院では獣医療も人医療と同じで日々研究が進んでおり、常に新しい知識を学ぶことがより良い診断・治療を提供するうえで重要だと考えています。 これからもあらゆる分野の新しい知識を学び、日々の診療に生かしていきます。

こんにちは。獣医師の成瀬です。当院では、日頃より最先端の獣医療を提供するために、常に新しい知識や技術を学び、日々の診療に生かしております。そのため、定期的に学会やセミナーに参加しており、先日も胆のうの...

こんにちは。獣医師の佐藤です。 今回は股関節脱臼についてお話します。 私は自宅で猫を飼っているのですが、先日帰宅すると我が家の猫が左後ろ足に体重をかけないようにひょこひょこ歩いていました…。このように片足をかばって歩き方がおかしいことを獣医...
01/10/2024

こんにちは。獣医師の佐藤です。 今回は股関節脱臼についてお話します。 私は自宅で猫を飼っているのですが、先日帰宅すると我が家の猫が左後ろ足に体重をかけないようにひょこひょこ歩いていました…。このように片足をかばって歩き方がおかしいことを獣医学用語で「跛行(はこう)」と言います。明らかに左足を触ると痛がり元気もないため、病院に連れて行きました。 そこでX線検査を行うと股関節に異常が見られました。股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ関節で足の付け根の部分です。X線の画像はあおむけで撮影しているので左足は画像の右側になります。 足をまっすぐ伸ばした状態だと左の股関節が変形しているのがわかりますが、カエル足状態にして撮影すると股関節が外れかかっているのがわかりました。 関節が外れることを「脱臼」といいますが、今回の場合完全に脱臼していないので「亜脱臼」といいます。 脱臼は交通事故や高所からの落下などの外傷で起こることが多いですが、筋力が低下する内分泌疾患や代謝異常、神経疾患、股関節形成不全や変形性関節症から続発して発生することもあります。この子は過去に左足の膝蓋骨(膝のお皿の骨)の脱臼もあり手術をして治療済みなのですが、術後しばらくたってから股関節の変形が見られていたため、明らかな跛行などはありませんでしたが、関節には少しずつ負担をかけていたと考えられます。よって変形性関節症があるところに高いところからの飛び降りなどで股関節に負荷がかかり亜脱臼を起こしてしまったと考えています。 外傷で脱臼を起こした場合、関節をもとの位置に戻し、しっかりはまるようであればしばらくテーピングで固定し、疼痛管理を行ないながら経過を見る内科治療もありますが、脱臼を繰り返したり、構造自体が変形している場合は安定を得られなかったり、痛みが続くことが多いので外科手術で治療する場合もあります。今回は変形性関節症も見られたため、脱臼を整復しても痛みを繰り返すことが予想されたため、外科的治療を行いました。 今回行った手術は大腿骨頭切除という方法です。大腿骨の関節部分(大腿骨頭と呼ぶ)を切断し関節がずれる際の痛みを軽減します。 写真は切断する大腿骨頭部分を周りの筋肉を剝がし、かき分けながら出しているところです。 切断し終わった大腿骨頭と、切断後の手術中のX線写真になります。 股関節の骨は離れ離れになりますが、周りの筋肉が偽関節として働き、普通に歩行やジャンプもできるようになります。 術後は肢をかばってしまうと使わない筋肉がどんどん痩せ、関節の可動域も狭くなり歩きにくくなってしまうので、肢の曲げ伸ばしを行ったり、二本足で歩かせて負重させるといったリハビリが必要になります。リハビリは痛いのでかなり嫌がりますが、ちゃんと元のように歩くことができるように心を鬼にして行います。 現在術後約2か月経ちますが徐々にかばわず歩けるようになっています。 股関節脱臼やそのほか四肢に関わる病気の場合、筋肉が落ちてから治療をしようと思っても、治るのに時間がかかったり、かばって歩くのが癖になってしまうと、元のように歩けなくなる場合もあるので早めにご相談下さい。

こんにちは。獣医師の佐藤です。今回は股関節脱臼についてお話します。私は自宅で猫を飼っているのですが、先日帰宅すると我が家の猫が左後ろ足に体重をかけないようにひょこひょこ歩いていました…。このように片足...

当院では最先端の医療を提供するために,常に新しい知識を学び日々の診療に生かしています。 今回はAKI診療において必要な考え方というセミナーに参加してきました。 日々の診療において,腎臓病に遭遇するケースは非常に多いです。 一般的な腎臓病は,...
03/09/2024

当院では最先端の医療を提供するために,常に新しい知識を学び日々の診療に生かしています。 今回はAKI診療において必要な考え方というセミナーに参加してきました。 日々の診療において,腎臓病に遭遇するケースは非常に多いです。 一般的な腎臓病は,慢性的なものが多いですが,急性腎障害はその名の通り急激に進行するため,治療が早ければ早いほど良いです。 急性腎障害(AKI)は血液検査において腎臓の指標とされるクレアチニンの上昇や尿量の低下を認めることで初めて疑うケースが多いです。 AKIは腎臓より前に原因がある腎前性,腎臓自体に問題のある腎性,腎臓よりも後ろに問題のある腎後性の3つに分類され、それぞれの原因に応じた適切かつ早急な対応が治療成功の鍵となります。 そのためどこに原因があるのかを早く見極めることが重要であるのですが、残念ながら正しい判断・適切な治療を行っても尿が生成されずに亡くなってしまう子も多いです。 今回のセミナーでは,AKIの仕組みを深く理解し,重要なポイントを抑えて,適切かつ論理的な治療を行えるようになるにはどうしたらよいかについて学びました。 飼い主様がお家で気づく症状としては,活動低下・食欲低下・嘔吐・尿量減少などです。また,中毒性物質(エチレングリコール,犬ではブドウ,猫ではユリ)の誤食によっても起こります。 もし上記のような尿量が減っている,食欲がないなどの症状を認めたり,中毒性物質を間違って食べてしまったなどありましたら,すぐに病院に来ていただければと思います。 獣医師 鈴木

当院では最先端の医療を提供するために,常に新しい知識を学び日々の診療に生かしています。今回はAKI診療において必要な考え方というセミナーに参加してきました。日々の診療において,腎臓病に遭遇するケースは非常に....

飯田橋で行われた第16回 日本獣医腎泌尿器学会学術集会に参加してきました。私の興味分野の一つである泌尿器系の外科手術についての症例報告もあり、大変勉強になりました。 膀胱移行上皮癌の治療や尿の膀胱尿管逆流を改善する手術の話が興味深かったです...
25/08/2024

飯田橋で行われた第16回 日本獣医腎泌尿器学会学術集会に参加してきました。私の興味分野の一つである泌尿器系の外科手術についての症例報告もあり、大変勉強になりました。 膀胱移行上皮癌の治療や尿の膀胱尿管逆流を改善する手術の話が興味深かったです。 これからも積極的に情報収集を行い、腎泌尿器学会認定医としてより良い治療を提供したいと思います。 松原且季

 飯田橋で行われた第16回 日本獣医腎泌尿器学会学術集会に参加してきました。私の興味分野の一つである泌尿器系の外科手術についての症例報告もあり、大変勉強になりました。膀胱移行上皮癌の治療や尿の膀胱尿管逆....

こんにちは、獣医師の池田です。 唐突ですが皆様膵臓という臓器をご存知でしょうか? 膵臓は胃から十二指腸に沿うように存在する臓器で、主な働きとして消化酵素の分泌があります。 今回はその膵臓で起こる【急性膵炎】についてご紹介させていただきます。...
05/08/2024

こんにちは、獣医師の池田です。 唐突ですが皆様膵臓という臓器をご存知でしょうか? 膵臓は胃から十二指腸に沿うように存在する臓器で、主な働きとして消化酵素の分泌があります。 今回はその膵臓で起こる【急性膵炎】についてご紹介させていただきます。 急性膵炎とは? 膵炎は大きく分けて急性膵炎と慢性膵炎の2種類に分かれます。 今回紹介する急性膵炎は膵臓で分泌される消化酵素が膵臓で活性化することで激しい炎症を起こすことによって引き起こされます。 *実際の膵炎が起こった膵臓 原因は? 実際、急性膵炎が起こる根本的な原因は分かっていません。しかし、起こりやすいリスク因子は以下のように存在します。 ・高脂肪食を習慣的に食べている ・内分泌疾患を罹患している ・好発犬種(ヨークシャーテリア、ミニチュアシュナウザーなど) ・高脂質な人間の食べ物の誤食 ・中高齢以上 症状 嘔吐、下痢、食欲不振、活動性の低下、腹痛などが急性膵炎では一般的です。腹痛からくる腹部を持ち上げる「お祈りポーズ」も特徴的です。 診断および治療 血液検査・画像検査などを用いて総合的に診断を下します。 治療は輸液・鎮痛・制吐・栄養管理・抗炎症治療をメインで行っていきます。 膵炎は全身の炎症を引き起こす疾患であるため、輸液療法は脱水を改善し循環動態を保つ重要な治療法になります。その結果、炎症を引き起こしている物質を希釈でき消化酵素による自己消化を抑制できます。 また、痛みや吐き気が続くと更なる食欲不振へと続いていくため鎮痛および制吐も重要な治療になっています。 予防 急性膵炎を防ぐにはまず食生活の見直しが重要です。 高脂肪食を食べている場合は低脂肪食へ変更し、太っている場合はダイエットも必要になります。また、人が食べているものを動物に与えることも控えましょう。そして、定期的に病院で健診を受けることも大事です。 最後に 急性膵炎は死にもつながる怖い病気です。少しでも変だなと感じた場合すぐにご来院することをオススメします。BBQシーズン真っ只中ですが、かわいい動物たちが人の食べ物を欲しがってもグッとこらえて我慢させましょう。また次回のブログもお楽しみに。

こんにちは、獣医師の池田です。唐突ですが皆様膵臓という臓器をご存知でしょうか?膵臓は胃から十二指腸に沿うように存在する臓器で、主な働きとして消化酵素の分泌があります。今回はその膵臓で起こる【急性膵炎】...

はじめに こんにちは、ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター副院長の須藤です。いきなりですが、8/8は何の日かご存じでしょうか。 8月8日はなんと!「世界猫の日」なんです。 今日は、世界猫の日にちなんで、猫に多い病気である慢性腎臓病(CK...
27/07/2024

はじめに こんにちは、ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター副院長の須藤です。いきなりですが、8/8は何の日かご存じでしょうか。 8月8日はなんと!「世界猫の日」なんです。 今日は、世界猫の日にちなんで、猫に多い病気である慢性腎臓病(CKD)についてお話ししたいと思います。猫の死亡原因の1位は泌尿器系疾患であり、その中でも慢性腎臓病は多くの猫が罹る病気で、ある研究では10歳以上の猫の3頭に1頭が罹っているとも言われています。 出典:動物病院カルテデータをもとにした日本の犬と猫の寿命 と死亡原因分析 慢性腎臓病は早期発見と適切なケアがとても大切です。愛猫と長く一緒に過ごすために、お家でのチェックポイントや気を付けるべきことなどについて一緒に学んでいきましょう! 慢性腎臓病とは? 慢性腎臓病(CKD)は、様々な原因で猫の腎臓が正常に機能しなくなる病気です。3か月以上、腎機能の低下が続いている時に慢性腎臓病と診断されます。腎臓は、体内の老廃物を排出し、電解質のバランスを保ち、水分や血圧の調整を行う重要な役割を担っています。しかし、慢性腎臓病が進行すると、これらの機能が低下し、様々な健康問題が引き起こされます。慢性腎臓病を完治させられる治療法は現時点では存在せず、時間の経過とともに進行していくため、早期発見早期治療が重要です。 慢性腎臓病は進行度により4つのステージに分類されています。 CKDの症状と早期発見の重要性 CKDの初期症状は気づきにくいことが多いです。初期には、尿が薄くなり尿量が増え、水をたくさん飲むようになる多飲多尿から始まることが多く、体重減少、食欲不振、無気力などがあります。進行すると、以下のような症状が現れます: 多飲多尿:尿の量が増え、同時に飲む水の量も増えます。これは腎臓が尿を濃縮する能力を失い始めるためです。 嘔吐と吐き気:腎臓が正常に機能しなくなると、体内に毒素が蓄積し、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。 貧血:腎臓が赤血球の生成を助けるホルモンを産生しなくなるため、貧血が発生することがあります。 口臭:腎臓が老廃物を適切に排出できなくなると、口臭が強くなることがあります。 高血圧:CKDの進行により、高血圧が発生することがあります。 体重減少:腎機能が低下すると、栄養の吸収が悪くなり、体重が減少します。 食欲不振:体調不良や吐き気のために食欲が減少します。 毛艶が悪くなる:栄養不足や体調不良のために、毛艶が悪くなります。 元気消失:体調不良や貧血のために、元気がなくなります。 下痢や便秘:腎機能の低下により、消化器系のトラブルが発生することがあります。 これらの症状が現れた場合、早期に動物病院で診断を受けることが重要です。早期に発見することで、病気の進行を遅らせ、猫の生活の質を向上させることができます。 お家でのチェックポイント こんなポイントで、愛猫の様子をチェックしてみましょう: 飲水量の変化:急に水を多く飲むようになったり、飲む量が減ったりしていませんか? 尿の量と回数:トイレに行く回数が増えたり、尿の量が増えたり減ったりしていませんか? 体重の変化:定期的に体重を測り、急激な増減がないか確認しましょう。 食欲の変化:食べる量が減ったり、食べ物に対する興味がなくなっていませんか? 活動量と元気:普段と比べて元気がない、遊ばなくなったと感じることはありませんか? 毛並みの状態:毛がぱさついたり、艶がなくなっていませんか? 嘔吐:頻繁に嘔吐をしていませんか? 便の状態:下痢や便秘が増えていませんか?特に慢性腎臓病により脱水すると便秘になることが多いです。 口臭:口臭が強くなったと感じることはありませんか? 尿の色や臭い:尿の色が薄くなったり、異常な臭いがすることはありませんか? これらのチェックポイントを定期的に確認し、異常を感じたら早めに動物病院に相談しましょう。 予防と健康管理 慢性腎臓病の早期発見早期治療には、定期的な健康診断が欠かせません。特に7歳以上の猫には、年に1回または2回の尿検査と血液検査を含む健康診断が推奨されます。また、猫は飲水量が少なくなりがちな動物で泌尿器疾患に罹りやすいので、日常的な健康管理として、猫が十分な水分を摂取し、適切な食事を摂るように気を配ることも重要です。 定期的な健康診断:7歳以上の猫は年に1回または2回の健康診断を受けることをお勧めします。尿検査と血液検査を含むこれらの診断は、初期段階でCKDを発見するために非常に有効です。 特に定期的な尿検査は慢性腎臓病の早期発見に欠かせません。BUN、クレアチニンといった血液検査の腎臓の数値は腎機能が3/4以上失われてからでないと数値が上昇してきませんが、尿の薄さを調べることで、より初期段階の腎機能低下をキャッチすることができます。 十分な水分摂取:猫は水分を十分に摂取しないことが多い動物なので、常に新鮮な水を用意し、水分摂取を促す工夫が必要です。 お水の場所を増やす、流れる水場を用意する(猫によって好みは様々ですが流れる水の方を好む子もいます)、一日二回以上水を替え常に新鮮な水が飲めるようにする、ウエットフードを組み合わせるなど様々な方法がありますので、愛猫に合う方法を探してみましょう まとめ 猫は慢性腎臓病になりやすい生き物であり、早期発見と予防が非常に重要です。定期的な健康診断とお家での健康チェック&ケアで、猫たちが長く健康で幸せな生活を送れるよう、一緒に頑張りましょう! 当院は猫に優しい動物病院の認定であるCat Friendly Clinicのゴールドレベルを取得しています。猫の健康についてご不安なこと、ご不明点がありましたら、いつでもお気軽に当院にご相談ください。

はじめにこんにちは、ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター副院長の須藤です。いきなりですが、8/8は何の日かご存じでしょうか。8月8日はなんと!「世界猫の日」なんです。今日は、世界猫の日にちなんで、猫に多....

こんにちは。獣医師の成瀬です。 当院では、日頃より最先端の獣医療を提供するために、常に新しい知識や技術を学び、日々の診療に生かしております。 そのため、定期的に学会やセミナーに参加しており、先日も呼吸器疾患のセミナーに参加してきました。 呼...
07/07/2024

こんにちは。獣医師の成瀬です。 当院では、日頃より最先端の獣医療を提供するために、常に新しい知識や技術を学び、日々の診療に生かしております。 そのため、定期的に学会やセミナーに参加しており、先日も呼吸器疾患のセミナーに参加してきました。 呼吸器疾患とは、生きる上で欠かすことができない『呼吸』に関連する疾患のため、命に直結する一方で、感染、腫瘍、心臓病、先天的異常など、原因が多岐にわたります。 そのため、呼吸器疾患にはより適切な検査、正確な判断、慎重な治療が求められます。 日常的によく遭遇する呼吸器の症状として、咳や異常な呼吸音があげられます。 咳と聞くと、最初に感染症が原因として思い浮かぶと思いますが、実は心臓病なども咳の原因になります。 同じように、異常な呼吸音も気管虚脱、短頭種気道症候群など、様々な疾患が原因となります。 原因が違えば治療法も全く異なるため、正確な診断が求められます。 呼吸器疾患を診断するためには、レントゲン検査やエコー検査、血液検査など、複数の検査を併用し、総合的に判断して診断していきます。 それぞれの検査には得意不得意があり、レントゲン検査では立体的な構造や呼吸時の動きを見ることができず、エコー検査では胸の中の気管や気管支の評価はできません。 その弱点を補うことができる検査が、気管支内視鏡検査です。 気管支内視鏡は、口から細いカメラを気管支内に入れ、呼吸時の動きや構造をリアルタイムで観察することができます。 また、胸の中の気管や気管支まで観察することができ、感染の有無もマイクロブラシを用いて採材することで評価できます。 当院では、診断が難しい呼吸器疾患も様々な検査を行い診断、治療できるように様々な検査機器を導入しております。 咳やくしゃみ、そのほか呼吸器の症状でお悩みの方はぜひ一度ご相談にいらしてください。 ご来院をお待ちしております。

こんにちは。獣医師の成瀬です。当院では、日頃より最先端の獣医療を提供するために、常に新しい知識や技術を学び、日々の診療に生かしております。そのため、定期的に学会やセミナーに参加しており、先日も呼吸器疾...

こんにちは。獣医師の佐藤です。 皆さんはワンちゃんねこちゃんにも療法食があるのをご存じですか? 腎臓が悪い子にはたんぱく質やリンを制限したごはん、 食物アレルギーがある子には珍しいたんぱく質を主原料にしていたり、たんぱく質をアミノ酸レベルま...
28/06/2024

こんにちは。獣医師の佐藤です。 皆さんはワンちゃんねこちゃんにも療法食があるのをご存じですか? 腎臓が悪い子にはたんぱく質やリンを制限したごはん、 食物アレルギーがある子には珍しいたんぱく質を主原料にしていたり、たんぱく質をアミノ酸レベルまで分解してアレルギー反応が起こりにくいように調整してあるごはん、 肥満気味の子には低カロリーで満腹感が得られ、負担のかかる関節にも配慮したごはんなど、いろんな種類の療法食が販売されています。 ロイヤルカナンは動物用療法食を扱っている会社の一つなのですが、先日当院のスタッフはロイヤルカナンで扱っているすべてのフードについてのセミナーとテストを受け、フードアドバイザーの資格をいただきました。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 当院にはロイヤルカナン以外の会社のフードもいくつか取り扱いがありますのでもしごはんのことでお困りの場合はお気軽にお声がけください。

こんにちは。獣医師の佐藤です。皆さんはワンちゃんねこちゃんにも療法食があるのをご存じですか?腎臓が悪い子にはたんぱく質やリンを制限したごはん、食物アレルギーがある子には珍しいたんぱく質を主原料にしてい...

病気が起こってから治療するのではなく,小さな異常をみつけて予防あるいは改善させることで,わんちゃんやねこちゃんの健康を保つことが大切です。 頻度としては1歳~10歳くらいでは,年1回の定期健診,10歳以上では年に2回の定期健診をオススメして...
10/06/2024

病気が起こってから治療するのではなく,小さな異常をみつけて予防あるいは改善させることで,わんちゃんやねこちゃんの健康を保つことが大切です。 頻度としては1歳~10歳くらいでは,年1回の定期健診,10歳以上では年に2回の定期健診をオススメしています。 健診の内容は,身体検査(視診・触診・聴診など)・血液検査(CBC・生化学検査など)・尿検査・超音波検査(胸部・腹部)・レントゲン検査・心電図検査・血圧測定などを行います。 それぞれの検査では,下記のようなことが主にわかります。 【身体検査】 ・肥満や削痩のチェック ・膝蓋骨脱臼などの整形外科疾患のチェック ・心雑音の有無 【血液検査】 ・貧血や炎症や感染の評価 ・腎臓や肝臓などの臓器の異常の評価 【尿検査】 ・腎臓,膀胱,尿路系疾患の評価 ・多飲多尿の評価 ・糖尿病の評価 ・尿石症の評価 【超音波検査】 ・心臓の評価 ・各臓器(肝臓,胆嚢,腎臓,副腎,脾臓,膀胱,前立腺,膵臓,腸など)の評価 【レントゲン検査】 ・肺(肺炎,気管支炎,肺水腫など)の評価 ・心臓(心拡大など)の評価 ・気管(気管虚脱,気管気管支軟化症など)の評価 ・骨(脊椎,四肢の関節,股関節,膝蓋骨など)の評価 ・尿路系(腎臓・膀胱・尿管・尿道などの結石)の評価 このような検査をすることによって、高齢になって増えてくる腫瘍なども早期発見することができ早期治療が可能になり寿命が延びることも多いです。 また腎臓のように機能が一度失われると、回復することがない場合が多いような臓器は,特に早期発見・早期治療が重要になり,それ以上悪くしないようにすることが大切になってきます。 健康診断が気になる方は,病院にお電話ください。検査前の注意点やどの検査をするかなどの詳しい内容や値段などをお伝えします。 獣医師 鈴木

病気が起こってから治療するのではなく,小さな異常をみつけて予防あるいは改善させることで,わんちゃんやねこちゃんの健康を保つことが大切です。頻度としては1歳~10歳くらいでは,年1回の定期健診,10歳以上では年...

当院は今年キャットフレンドリークリニックのゴールド認証を取得しました。 「CFC(Cat Friendly Clinic)」とは、猫にやさしい動物病院の“道しるべ”としてisfmによって確立された国際基準の規格で、世界的に普及しています。 ...
04/06/2024

当院は今年キャットフレンドリークリニックのゴールド認証を取得しました。 「CFC(Cat Friendly Clinic)」とは、猫にやさしい動物病院の“道しるべ”としてisfmによって確立された国際基準の規格で、世界的に普及しています。 CFCに認定された動物病院とは、猫専任従事者を設けることでより猫の専門性の高い知識と質の高い猫医療を提供することを猫のご家族に約束し、猫にやさしい動物病院の“道しるべ”となります。 猫の通院しやすい環境を整えることで、病気の早期発見・につながると考えています。 昨年になりますが、私が獣医腎泌尿器学会の認定医を取得しました。日本獣医がん学会に続き2つめの認定医取得です。 犬猫だけでなく、他の動物でも多発する腎臓疾患について適切な治療をするために学会に所属し、情報収集を行っています。 腫瘍や腎泌尿器でお困りであればぜひご相談ください。 松原且季

当院は今年キャットフレンドリークリニックのゴールド認証を取得しました。https://www.jsfm-catfriendly.com/cfc/hospital.html 「CFC(Cat Friendly Clinic)」とは、猫にやさしい動物病院の“道しるべ”としてisfmによって確立された国際.....

こんにちは!獣医師の池田です。 ヴァンケット動物病院は診察を受けるにあたって予約が必要になる病院です。 当院では電話予約はもちろん、昨年度よりWeb予約・LINE予約が昨年度よりできるようになりました! 出先で電話ができない、病院への電話が...
25/05/2024

こんにちは!獣医師の池田です。 ヴァンケット動物病院は診察を受けるにあたって予約が必要になる病院です。 当院では電話予約はもちろん、昨年度よりWeb予約・LINE予約が昨年度よりできるようになりました! 出先で電話ができない、病院への電話がなかなか繋がらない、、そんなときはWeb予約・LINE予約をオススメしています。 ご予約方法の流れは以下のようになっております。 1. 当院ホームページの【ご予約はこちら】をクリック 2.LINE予約・Web予約を選択 3.必須項目を入力し、獣医師及び日時の選択 4.予約確定 ご予約方法のことや大切なペットのことなどどんな些細なことでもご気軽にご相談ください! お読みいただきありがとうございました。次回のブログもお楽しみに!

こんにちは!獣医師の池田です。ヴァンケット動物病院は診察を受けるにあたって予約が必要になる病院です。当院では電話予約はもちろん、昨年度よりWeb予約・LINE予約が昨年度よりできるようになりました!出先で電話.....

こんにちは!ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター 副院長の須藤です。 毎日暑いですね。熱中症シリーズの最終回では、ペットが熱中症を発症したときの緊急対応についてお伝えします。熱中症はならないように予防することがもちろん大切ですが、もしな...
18/05/2024

こんにちは!ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター 副院長の須藤です。 毎日暑いですね。熱中症シリーズの最終回では、ペットが熱中症を発症したときの緊急対応についてお伝えします。熱中症はならないように予防することがもちろん大切ですが、もしなってしまったときに適切な対応ができるかどうかで致死率が大きく変わります。 万が一のためにぜひ覚えておいてください。 緊急時の初期対応 熱中症は急速に進行する可能性があるため、初期対応が非常に重要です。 1. 症状の確認 ハアハアしている、ぐったり、下痢嘔吐、意識がもうろうとしているといった症状が見られたら、すぐに対応を開始します。 2. 体温の管理 ペットを涼しい場所に移動させ、体を冷ますために水またはぬれタオルで優しく体表を冷やします。 濡れたタオルで体を覆ってしまうと、タオル自体が温まって熱を放出できなくなるので覆わないようにしましょう。 氷水や極端に冷たい水は避け、徐々に体温を下げるようにします。 動物病院での対応 緊急時の自宅での対応後、必ず動物病院を受診しましょう。 1. 動物病院への連絡 まずはすぐにお電話をください。状態をお伺いして、来院までのご自宅での対応をお伝えします。 2. 動物病院での治療 全身の臓器に影響がでるため、血液検査などを行い状態を把握します。 輸液や体温調整など、必要な治療を行います。 安定した後も急変する可能性がありますので、注意深く状態をチェックしていきます。 まとめ 熱中症はなってしまうと非常に致死率の高い病気です。ご家庭での予防と、もしなってしまった時の迅速な対応で大切な愛犬愛猫の命を守りましょう。 3回に渡る熱中症シリーズ、いかがでしたでしょうか。お読みいただきありがとうございました。次回以降の記事もお楽しみに。

こんにちは!ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター 副院長の須藤です。毎日暑いですね。熱中症シリーズの最終回では、ペットが熱中症を発症したときの緊急対応についてお伝えします。熱中症はならないように予.....

こんにちは!ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター 副院長の須藤です。前回は犬と猫における熱中症の基礎知識と危険性についてお話しました。今回は、愛するペットが熱中症にならないよう、実践できる具体的な予防策に焦点を当てていきます。暑い季節が...
11/05/2024

こんにちは!ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター 副院長の須藤です。前回は犬と猫における熱中症の基礎知識と危険性についてお話しました。今回は、愛するペットが熱中症にならないよう、実践できる具体的な予防策に焦点を当てていきます。暑い季節が来る前に準備をして、ペットが安全で快適な夏を過ごせるようにしましょう。 お家の中での注意点 ペットが過ごす室内環境は、熱中症予防において非常に重要です。室温や湿度の管理を怠ると、意外と早く熱中症のリスクが高まります。 1. 温度と湿度のコントロール エアコンや扇風機を適切に使い、室温は24度から28度を目安に保ちます。 湿度が高いと体温調節が難しくなるため、除湿機を使用して湿度を50%以下に保つことが理想です。 2. 直射日光の遮断 窓ガラスには遮光カーテンやシェードを設置し、直射日光が室内に入るのを防ぎます。 特にペットが好んで過ごす窓辺には、この対策をしっかりと行いましょう。 水分補給は大切です 脱水は熱中症の大きなリスクファクターです。ペットが常に水分を取れるようにすることが重要です。 1. 水の設置 水入れは家の複数の場所に置き、いつでも新鮮な水を飲めるようにします。 水は毎日交換し、容器も定期的に洗浄して清潔に保ちます。 2. 水分摂取を促す 食事にウェットフードを取り入れることで、水分摂取量を増やすことができます。 暑い日は水に少し氷を加えて、飲みやすくさせる工夫も効果的です。 お外での注意点 外出時も熱中症に注意が必要です。特に散歩は、ペットにとって大きな熱中症リスクとなります。 1. 散歩の時間帯 日が高く温度が最も高くなる正午前後の散歩は避け、早朝や夕方に時間を変更します。 2. 休憩と水分補給 散歩中はペットの様子を常に観察し、必要ならば影で休憩を取ります。 水分補給は散歩の前後だけでなく、途中でもこまめに行いましょう。 2. 車の中でお留守番させない エンジンを切った車内は短時間でも一気に温度が上がります。 短時間であっても車内でのお留守番は避けましょう。 まとめ 熱中症は予防が可能です。日々の生活の中でこれらの予防策を意識して行ってあげて、大切な愛犬愛猫を熱中症から守りましょう。 次回は、もしもの時の緊急対応について詳しく解説しますので、そちらも合わせてぜひご覧ください。 熱中症は緊急性の高い疾患です。もし、熱中症かも!と思ったら、すぐに当院までお電話ください。

こんにちは!ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター 副院長の須藤です。前回は犬と猫における熱中症の基礎知識と危険性についてお話しました。今回は、愛するペットが熱中症にならないよう、実践できる具体的な.....

こんにちは!ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター 副院長の須藤です。5月に入り一気に暑い日が増えてきましたね。真夏におこると思われがちな熱中症ですが、実は気温が上がってくる初夏から熱中症の危険はあります。まだそこまで暑くないからと油断し...
04/05/2024

こんにちは!ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター 副院長の須藤です。5月に入り一気に暑い日が増えてきましたね。真夏におこると思われがちな熱中症ですが、実は気温が上がってくる初夏から熱中症の危険はあります。まだそこまで暑くないからと油断して、エアコンをつけていなかった室内で熱中症になってしまうことも! 熱中症のことを正しく知って、大切な愛犬愛猫を守っていただけるようこれから3回に分けて熱中症についてお話しします。 熱中症とは何か? 熱中症とは、高温環境にさらされた際に体温調節がうまくいかなくなり、体温が急激に上昇する状態を言います。犬や猫では、人間と異なり汗をかく機能が限られているため、主にハアハアと息をすることで体温を調節します。しかし、この冷却方法では限界があり、特に湿度が高い日には効率が落ちてしまいます。 犬猫に見られる熱中症の症状には以下のようなものがあります: ハアハアハアと口を開けて息をする(パンティング) よだれ ぐったりする 嘔吐や下痢 動かなくなる、または意識がもうろうとする 痙攣 これらのサインは熱中症の可能性を示しています。早期に気づき、適切な対応をすることが重要です。 熱中症の危険性 犬と猫における熱中症は非常に危険で、放置すると死亡に至ることもあります。ある報告によると熱中症の死亡率は50%とも言われており、死亡率の高い病気です。 熱中症は、一度重症化すると多臓器不全を引き起こす可能性があり、回復しても後遺症が残ることがあります。特に、若齢や老齢の子、基礎疾患を持つ子はリスクが高まります。 特に注意が必要な犬種と猫種 犬種のリスクファクター 犬において、特に熱中症に注意が必要なのは、鼻ぺちゃ犬種(短頭種)です。これらの犬種は、鼻や気道の構造上、効率的に熱を放散することが難しいため、高温多湿の環境に弱いとされています。 代表的な短頭種には以下のようなものがあります: フレンチブルドッグ ブルドッグ パグ シーズー ボストンテリア ペキニーズ これらの犬種は、涼しい環境を維持すること、適切な水分補給、そして過度な運動を避けることが特に重要です。 猫種のリスクファクター 猫は一般的に犬よりも熱中症になりにくいですが、肥満や持病を持つ猫、または特定の品種はリスクが高まります。 リスクが考えられる猫種は以下の通りです: ペルシャ猫 エキゾチックショートヘア ヒマラヤン これらの猫種も短頭種であり、熱中症になりやすい特性を持っています。猫種にかかわらず、高齢の猫や健康問題を持つ猫も熱中症のリスクが高くなります。 熱中症予防のためにできること 最も効果的な予防策は、適切な環境を整えることです。以下に具体的な方法を挙げます: 室内環境の調整 室温は常に24度から28度を保ち、湿度は50%以下に保つようにしましょう。 直射日光が窓から入る場所にペットの避難場所を設けないようにします。 水分補給 新鮮な水をいつでも飲めるようにしておき、水をこまめに交換してください。 適切な運動管理 暑い時期は、早朝や夕方など気温が低い時間帯に運動させるようにしましょう。 散歩の際には、日陰を選び、こまめに休憩を取ることが重要です。 まとめ 熱中症は死亡率の高い疾患ではありますが、環境を整えてあげることで予防が可能です。次回は、さらに細かい熱中症対策についてお伝えしますので、ぜひそちらもお読みください。熱中症は緊急性の高い疾患です。もし、熱中症かも!と思ったら、すぐに当院までお電話ください。

こんにちは!ヴァンケット動物病院三宿動物医療センター 副院長の須藤です。5月に入り一気に暑い日が増えてきましたね。真夏におこると思われがちな熱中症ですが、実は気温が上がってくる初夏から熱中症の危険はあり....

こんにちは。獣医師の成瀬です。 私たち人間は毎日歯を磨いていますが、わんちゃんやねこちゃんの歯を毎日磨けている方はかなり少ないと思います。 わんちゃんやねこちゃんは人のように虫歯にはなりにくいですが、歯石が付着することがあります。 歯石は細...
03/05/2024

こんにちは。獣医師の成瀬です。 私たち人間は毎日歯を磨いていますが、わんちゃんやねこちゃんの歯を毎日磨けている方はかなり少ないと思います。 わんちゃんやねこちゃんは人のように虫歯にはなりにくいですが、歯石が付着することがあります。 歯石は細菌の塊で新たな歯垢がつきやすくなり、口臭の原因になるだけでなく、歯周炎を引き起こし、進行すると敗血症や顎骨を吸収して顎骨折を引き起こす原因となります。 毎日の歯磨きは歯石を付きにくくするための有効なケアですが、毎日歯を磨いている人間でも歯石が付着してしまう様に、完全に防ぐことはできません。 また、一度付着してしまった歯石を歯磨きで除去することはできず、専用の超音波スケーラーという歯科器具で除去する必要があります。 歯石除去の処置をするためには全身麻酔をかけ、気管にチューブを通して人工呼吸器で麻酔状態を維持する必要があります。 全身麻酔をかけるのにはいくつか理由があります。 大きな理由としては、歯石除去の処置を受ける動物の安全の為です。 硬い歯石を除去するためには刃物を使用する必要があり、意識がある状態での処置は動物に不快感や大きな痛みを与えるリスクが高くなります。 また、口腔内を触ることは動物にとって大きなストレスになるだけでなく、歯周炎を発症している場合、歯肉を触るだけで出血を引き起こします。 ほかにも、歯の表面の歯石を除去するだけでは意味がなく、歯周ポケットの隙間まできれいにし、歯石の付着を起こしにくいように歯の表面を研磨剤で磨く必要があることも全身麻酔が必要な理由の一つです。 このような理由から、アメリカ獣医歯科学会や日本小動物歯科研究会も無麻酔での歯科処置は大きな危険を伴うため、麻酔下での歯科処置を推奨しています。 もちろん全身麻酔はノーリスクではありませんが、当院では麻酔のリスクを減らすために全身麻酔をかける前に術前検査を徹底して行っています。 具体的に、血液検査、血液凝固検査、血圧、心電図、尿検査、レントゲン、心臓エコー検査、腹部エコー検査、ほかにも必要に応じて追加検査を行います。 わんちゃん、ねこちゃんの口臭などでお困りの方は、歯科処置を検討してはいかがでしょうか? 診察ではお口のチェックも行っておりますので、気になる方は一度診察だけでもご来院ください! また、ほかにもお悩みのことがあればお気軽にご相談ください!

こんにちは。獣医師の成瀬です。私たち人間は毎日歯を磨いていますが、わんちゃんやねこちゃんの歯を毎日磨けている方はかなり少ないと思います。わんちゃんやねこちゃんは人のように虫歯にはなりにくいですが、歯石...

こんにちは。獣医師の佐藤です。 ワンちゃんの場合、狂犬病の予防接種が義務づけられています。4-6月の接種が義務づけられており、世田谷区の方は接種後、注射済票がお渡しできるので緑の封筒をお持ちになってご来院ください。 世田谷区以外の方は証明書...
27/04/2024

こんにちは。獣医師の佐藤です。 ワンちゃんの場合、狂犬病の予防接種が義務づけられています。4-6月の接種が義務づけられており、世田谷区の方は接種後、注射済票がお渡しできるので緑の封筒をお持ちになってご来院ください。 世田谷区以外の方は証明書をお渡ししていますので、証明書を持ってワンちゃんを登録している自治体で注射済票の交付を受けてください。 それからフィラリア症は蚊が動物の血を吸うことによって血管内にフィラリアという寄生虫が入り込み病気を引き起こす感染症です。蚊が出る時期に予防薬を摂取することで感染を予防することができ、東京での予防期間は5-12月になります。すでに感染している状態で予防薬を摂取してしまうと一度に大量に寄生虫が死ぬことによってショックを起こしてしまう場合があるので、予防薬を開始する前には血液検査を行うか、毎月予防薬を摂取して感染する機会を確実に減らす通年予防をする必要があります。 フィラリア症は犬で有名ですが、猫とフェレットも感染が報告されているので予防が必要となります。 予防薬は食べるタイプや背中につけるタイプ、ノミダニ予防とセットになっているものなどいろいろ種類があるので、ご不明な点はお気軽にご相談ください。

こんにちは。獣医師の佐藤です。ワンちゃんの場合、狂犬病の予防接種が義務づけられています。4-6月の接種が義務づけられており、世田谷区の方は接種後、注射済票がお渡しできるので緑の封筒をお持ちになってご来院く...

診察件数の増加や小型動物のより正確な検査に対応するため、最新のエコー機材を追加しました。 小さな動物の臓器や病変を鮮明に映すことができる高画質な機材を使用し、診断精度の向上を目指します。 また、近頃診察件数の増加に伴い、検査の待ち時間が長く...
22/03/2024

診察件数の増加や小型動物のより正確な検査に対応するため、最新のエコー機材を追加しました。 小さな動物の臓器や病変を鮮明に映すことができる高画質な機材を使用し、診断精度の向上を目指します。 また、近頃診察件数の増加に伴い、検査の待ち時間が長くなってしまうことで飼い主様にご不便をおかけしておりましたが、検査機器を増設することで待ち時間の短縮を図ります。 これからも、より質の良い獣医療を提供できる動物病院を目指します。

診察件数の増加や小型動物のより正確な検査に対応するため、最新のエコー機材を追加しました。小さな動物の臓器や病変を鮮明に映すことができる高画質な機材を使用し、診断精度の向上を目指します。また、近頃診察件...

住所

三宿1-3-23 クラールハイト三宿Ⅰ B1F
Meguro-ku, Tokyo
154-0005

営業時間

月曜日 09:00 - 13:00
16:00 - 19:30
火曜日 09:00 - 13:00
16:00 - 19:30
水曜日 09:00 - 13:00
16:00 - 19:30
木曜日 09:00 - 13:00
16:00 - 19:30
金曜日 09:00 - 13:00
16:00 - 19:30
土曜日 09:00 - 13:00
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日曜日 09:00 - 13:00
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