05/09/2023
夏も終わりですね。
また昼夜の寒暖の差で体調を悪くして来院するウサギさんが増える季節になります。
温度管理に関しては、しつこい程、投稿しておりますが、今年の2月に投稿したものを再度シェアいたします。
2月に投稿した時、友人の先生から
「実験動物施設におけるウサギ、サル、ネコ、イヌの飼育室温度管理の基準が18~23度なんです。そのあたりから引っ張ってきてたりして。」
というコメントをいただきました。
昔々、ウサギがペットとしてまだ定着していなかった頃、飼育する為の情報源は「実験動物の管理方法」を参考にした面は大いにあったと思います。
実験動物は、老齢になるまで長期に飼育する事を考えなくてもよいケースがほとんどでしょうし、
『健康寿命をのばす』というコンセプトは、その中には盛り込まれていなかったと思われます。
私が小学生の頃、ウサギを何匹も飼育していましたが、その時は「ラビットフード」なんて売ってなくて、毎日毎日、近所で草刈りしてウサギ小屋に放り込んでました😅田舎ですので、稲藁(イナワラ)も豊富に手に入りました。これ今考えると都会じゃ無理ですよね(笑)
その当時飼育していたウサギ達は、今、来院するウサギよりも大型でした。それだけ寒さに対する耐性も、小型のウサギよりもあったかもしれません。でも、小学生の私が飼育していたウサギ達が、そんなに長生きしてくれた印象はありません。
まぁ、今考えると、あの頃の飼育方法は、ウサギ達にとっては過酷なものだったよなぁ…と、反省することばかりです。
その私が今現在は偉そうに飼い主さん達に説教しているんですから可笑しなものです😅
………
まず最初に、コレは保険加入をオススメする為のシェアではないことをお伝えしておきます(笑)
色々とツッコミどころの多い内容なんだけど…その中で『うさぎは、暑さに弱く、寒さにも弱い動物。』と記載があり、
「おぉ!素晴らしい!世間一般に『うさぎは、暑さに弱く、”寒さに強い”動物。』と流布されることが多いのに、分かってるじゃん👏」…と思った矢先、
次の一文『うさぎの適切な飼育温度は18~24度』と書いてる。
この温度って、多少温度帯の差はあるけど、ほぼ同じコトが昔々から飼育本とかネットとか獣医師向けの専門書にさえも記載されてることが多いんだけど、誰が言い始めたんだろう?何が根拠になってるんだろう??
まだまだちっこい仔ウサギや、長生きした14歳とかの超老ウサギを、飼育本やネットの情報を信じて、この温度帯で飼育してて低体温に陥らせてしまうパターンを散々見てきている身としては『言葉が足りないだろうっ!!!』と毎度毎度思うのでありますよ。
ヒトだって、年齢・体調・体質等で適切(快適)な温度は違ってくるのだから、ウサギに関しても(どんな動物でも)一括りで飼育環境の温度を語るのはとっても危険。
長年「飼育相談」に力を入れてきました。
去年、職場を変わったのは、それを更にレベルアップしたくて…というのもあります。
”食べ物”に関してもだけど
”飼育環境の温度管理”にも、かなり時間をかけて説明をしています。
大概、体調不良にまで至っていなくても温度帯が低いケースがほとんど…
快適な温度下の行動と、寒さを我慢してる時の行動の違いを写真やムービーを見せながら説明すると、ほとんどの飼主さんがバツが悪そうな表情をする。
「寒いのを我慢させられるのって、ヒトでもストレスの筆頭になりますよね。『病気になっていないから大丈夫』って温度ではなくて、このコが快適だなぁ〜と、寒いのを我慢しなくてもいい温度にしてあげましょうよ」毎日の様に語ってるコト。
電気代が爆上がりしている昨今、こう言われて更に飼主さんは苦笑いをするのですけどね(笑)
それでもイイんです、
私はウサギ・ファースト!
ウサギの方の味方なんですから。
うさぎにペット保険が必要な5つの理由🐰🐰🐰🐰🐰
【うさぎと暮らすすべての人に知ってほしいこと】
https://www.anicom-sompo.co.jp/usagi/3191.html