椎間板ヘルニア
【椎間板ヘルニア】
椎間板ヘルニアグレード5を手術した子です。この子はグレード5に進行後、5,6日ほど経ってから手術しました。よく48時間以内に手術しないと厳しいということを言われますが、絶対に無理ということではありません。最初の1ヵ月はあまり反応がありませんでしたが、1ヵ月を過ぎたころから徐々に歩行可能になってきています。現在鍼治療で通っていますが、もうちょっとふらつきがなくなるまでは回復しそうです。
【2ヵ月子猫の上腕骨骨折】
【2ヵ月子猫の上腕骨骨折】
1件目の病院で小さいので手術不可能と言われ、2件目の病院さんが当院を紹介してくれました。小さくても決して不可能ではなく、むしろ成長期なのであっという間に治ってしまいます。この子は手術5日目です。体重が軽いので折れているのですがどんどん足をついています。生後2ヵ月だと1ヵ月以内にピンを抜けるでしょう。
【置き餌はおすすめしません。】
特に猫で、もちろん犬でもフードを置きっぱなしにする飼い方をしている方が多いです。どうして置きっぱなしにするのか聞くと、「あまり食べないから」っとほとんどの方が答えます。でも、そういう子に限って太っています。子猫のころは、体を維持するカロリーと成長するためのカロリーが必要なので本当によく食べます。そのうち成長が止まり体を維持するカロリーだけでよくなるのですが、このころにカロリーオーバーのためご飯を残すようになります。ごはんを減らせばいいのですが、飼い主さんは食べが悪くなったと思い込んで、ご飯を置いたままにしてしまいます。そうやって置き餌という悪い習慣が始まり、いつでもご飯があるから、食に興味が薄れてしまいます。これは、かわいそうです。刺激が少ない飼育環境で食べることも楽しみでなくなったらどうですか?ずっと寝て過ごして肥満になりごはんを見ても興味がわかない。人間だったら無気力症候群という診断名がつくでしょう。ご自分の飼育している猫ちゃんやワンちゃんはこれに当てはまりませんか?よく見てあげて下さいね。キーワードは、「ご飯を残すけど痩せていない。」
です。動画はうちの猫ですが、ご飯をあっという間に食べてしまいます。適正な量だからです。
コチラの募集は終了しました。ありがとうございました。
【拡散希望】
生後2か月過ぎの女の子のにゃんこ2頭です。ワクチン2回接種、避妊済み、マイクロチップ挿入済み。動物管理センターより預かり依頼中の猫です。お盆前には管理センターに戻ります。人慣れバッチリで犬にもしっかりと慣れています。姉妹で飼っていただけると嬉しいですが、1頭づつでも可能です。白黒の愛嬌のある甘えっこです。早いもの勝ちですので、ご希望の方はアウル動物病院(022-791-3777)までご連絡ください。病院へのいいねもよろしくお願いします。
【いろんなところチェックできますか?】
犬の体のどこでも触らせてくれますか?散歩から帰ったら、ダニがついてないか?肉球を擦りむいてないか?指の間とかに何か刺さってないか?などチェックする習慣をつけましょう。ついでに体のあちこちを普段から見ておくと異常に気付きます。耳を触ると咬むような子はたま〜に痛い耳掃除しかしなかったのでしょう。気持ちいいようにいろんなところを触ってればどこでも触れるようになります。そうすると耳の薬も目薬も簡単にできるようになります。
【続くときは続く】
膝蓋骨内方脱臼整復術(ブロックリセッションによる造溝術)、3、5、7日目。全部足着いています。今日、5と7日目の子が退院です。同じ症例がこんなに揃うことはなかなかないので、少し歩かせるリハビリも渋滞気味です。
【股関節後方腹側脱臼】
股関節脱臼は通常、前方背側に外れることがほとんどです。後方腹側に外れることはとても稀なのですが、今年は9月に続いて2例目の後方腹側脱臼がありました。20年ほど病院をやっていて4例目です。そのうち2例が4か月の間に来院しました。続くときは続きます。昔に比べたら増えたような気がするっておっしゃる先生もいました。ほんとかどうかわかりません。外れているときは全く負重できないのですが、脱臼が整復されるとすぐに着くようになります。動画は整復後に麻酔から醒めたすぐ後です。今回の症例は階段を10段くらい転がり落ちたっていうことでした。股関節脱臼だけで済んでよかったです。2週間再脱臼がなければ、その後の再脱臼の確率はかなり低くなります。
年末年始にかけて、牛乳が余ってしまって廃棄しないといけなくなるようです。みんなで飲んで、酪農家を応援しませんか?クリスマスにはホワイトシチューなんかいかがでしょう。
ホワイトグラタンなんかも簡単にできますよ。うちではワンコニャンコのおやつに牛乳寒天を作ったりしています。牛乳をあっためて粉末寒天を溶かして冷やすだけ。やりすぎは良くないし、おなか壊す子にも無理ですが、ちょっとづつなら全然OK!いつもと違うおやつにワンニャンも目を輝かせます。やってみよう!
【膝蓋骨内方脱臼グレードⅣ】
今回の症例は膝蓋骨内方脱臼です。膝のお皿の骨が内側に外れる病気で、戻りにくさによってグレードが分けられます。この子の場合正常な位置に戻すこともできないので、グレード4段階中の4です。幸いに骨の変形はありませんでした。膝蓋骨が収まるべき溝が形成されていませんでした。手術前は腰が落ちガニ股歩きでしたが、手術後は右脚がまっすぐになっています。まだ左脚の内方脱臼がありますが、歩行状態は改善しています。
【指関節脱臼と前腕神経麻痺】
今回は紹介症例で、窓の鍵部分に指が挟まって抜けなくなっており指脱臼が起こっていました。通常指脱臼だけなら足を着けないということはないのですが、この子は足が着けなくなっていました。お話をよく聞くと引っかかった腕に体重が乗ってダランと釣り下がっていたということでした。
文章ではよくわからないと思いますのでイラストを描いてみました。この状態で、何時間いたのかは不明ですが、飼い主さんが帰ってきたらこの状態だったといいます。指は脱臼していますが、肢が着けないのはそのせいではありません。肢は前腕神経麻痺を起こしていました。わきの部分に前腕神経叢という神経の束が通っています。それの後ろ側が過度に伸ばされることで神経が断裂して腕が曲がったままになってしまい着けなくなります。全部が断裂すると肩から動かなくなります。この子の場合、肘までは動きましたので部分的断裂だと診断しました。人間だと柔道技の“腕ひしぎ十字固め”で前腕神経麻痺がおこります。麻痺はステロイドやビタミンで内科的に治療して、指脱臼は手術で内側靭帯再建術を行い曲がらないようにして治療しました。2週間後には、指もまっすぐになり、歩行も可能になりました。いやはや動物は何をするかわからないので、家の中だからと言って安全ではないんですねえ。
【大腿骨骨折術後】
先日手術したワンコの術後です。術後3日くらいで足を着きだしました。1週間もするとこのようにくるくる回って心配になるくらいです。
【痛み止めの大切さ】
術後の歩行の動画をアップするとホントに3日目なの?と言われますがホントにホントです。骨折の手術の後に3日で足を着きだすというと疑われるのですが、これはもちろんしっかりとした固定と周囲組織の温存が前提ですが、痛み止めのおかげです。当院では手術前に神経ブロック麻酔を行い術後は麻薬鎮痛薬で鎮痛します。これをやりだしてから、以前は足を着くのに1週間以上かかっていましたが、回復がとても速くなりました。動画はレッグペルテスという病気で大腿骨頭切除を行ったワンコですが、術後3日目の様子です。跛行はありますが軽く負重を始めています。手術をしてもビッコが長引けば飼い主さんも心配しますし、早く足を着いてくれると嬉しいものです。