アウル動物病院

アウル動物病院 杜の都仙台の動物病院です。整形外科の手術症例が多い病院です。
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【猫の漏斗胸】漏斗胸は胸骨という胸の骨が内側に曲がってしまい胸郭が狭くなる先天性の病気です。軽度のものは無症状なこともあるのですが、重度のものはちょっと動くと呼吸が荒くなったり、じっとしていても呼吸が早くなります。この病気は早期発見が重要で...
17/10/2024

【猫の漏斗胸】
漏斗胸は胸骨という胸の骨が内側に曲がってしまい胸郭が狭くなる先天性の病気です。軽度のものは無症状なこともあるのですが、重度のものはちょっと動くと呼吸が荒くなったり、じっとしていても呼吸が早くなります。この病気は早期発見が重要です。今回の症例は生後2ヵ月の子猫で、紹介していただいた病院の先生の観察眼の賜物です。成長スピードが速い2ヵ月くらいだと骨が柔らかく矯正によって整復されます。生後4か月を過ぎるとかなり大変になってきます。手術は胸骨に糸をかけて体にあわせて作成した装具に固定して引っ張っておきます。3週間から1ヵ月程度牽引しておけばかなり整復されます。成長に合わせて何度か手術が必要になることもあるかなり大変な病気です。子猫を保護したりした場合、胸の部分を触ってみてあげてください。

【猫の肘脱臼】猫の肘は上腕骨、橈骨、尺骨の3つの骨が組み合わさっている複雑な構造の関節です。肘脱臼は全身麻酔下で3つの骨が元の位置にしっかり戻るように整復します。比較的経験が必要になります。今回の症例は1件目の病院で手術が必要という診断だっ...
10/10/2024

【猫の肘脱臼】
猫の肘は上腕骨、橈骨、尺骨の3つの骨が組み合わさっている複雑な構造の関節です。肘脱臼は全身麻酔下で3つの骨が元の位置にしっかり戻るように整復します。比較的経験が必要になります。今回の症例は1件目の病院で手術が必要という診断だったため、治療は行わずにセカンドオピニオンとして当院を受診されました。もちろん手術が必要になることもありますが、まずはハメてみるというのも選択肢の一つとして入れた方がいいでしょう。今回の子は手術をしなくて済みました。2週間固定して、その後1ヵ月くらいで跛行もなくしっかり歩くようになっています。

12/09/2024

【椎間板ヘルニア】
椎間板ヘルニアグレード5を手術した子です。この子はグレード5に進行後、5,6日ほど経ってから手術しました。よく48時間以内に手術しないと厳しいということを言われますが、絶対に無理ということではありません。最初の1ヵ月はあまり反応がありませんでしたが、1ヵ月を過ぎたころから徐々に歩行可能になってきています。現在鍼治療で通っていますが、もうちょっとふらつきがなくなるまでは回復しそうです。

30/07/2024

【2ヵ月子猫の上腕骨骨折】
1件目の病院で小さいので手術不可能と言われ、2件目の病院さんが当院を紹介してくれました。小さくても決して不可能ではなく、むしろ成長期なのであっという間に治ってしまいます。この子は手術5日目です。体重が軽いので折れているのですがどんどん足をついています。生後2ヵ月だと1ヵ月以内にピンを抜けるでしょう。

03/02/2024

【置き餌はおすすめしません。】
特に猫で、もちろん犬でもフードを置きっぱなしにする飼い方をしている方が多いです。どうして置きっぱなしにするのか聞くと、「あまり食べないから」っとほとんどの方が答えます。でも、そういう子に限って太っています。子猫のころは、体を維持するカロリーと成長するためのカロリーが必要なので本当によく食べます。そのうち成長が止まり体を維持するカロリーだけでよくなるのですが、このころにカロリーオーバーのためご飯を残すようになります。ごはんを減らせばいいのですが、飼い主さんは食べが悪くなったと思い込んで、ご飯を置いたままにしてしまいます。そうやって置き餌という悪い習慣が始まり、いつでもご飯があるから、食に興味が薄れてしまいます。これは、かわいそうです。刺激が少ない飼育環境で食べることも楽しみでなくなったらどうですか?ずっと寝て過ごして肥満になりごはんを見ても興味がわかない。人間だったら無気力症候群という診断名がつくでしょう。ご自分の飼育している猫ちゃんやワンちゃんはこれに当てはまりませんか?よく見てあげて下さいね。キーワードは、「ご飯を残すけど痩せていない。」
です。動画はうちの猫ですが、ご飯をあっという間に食べてしまいます。適正な量だからです。

【脛骨骨折】今回は足のスネの骨折です。脛には脛骨と腓骨という2本の骨があります。通常、両方折れてしまうことが多いのですが、まれに脛骨だけ、腓骨だけっていう折れ方もあります。腓骨だけの場合は手術する必要はないのですが、脛骨は手術になることが多...
30/01/2024

【脛骨骨折】
今回は足のスネの骨折です。脛には脛骨と腓骨という2本の骨があります。通常、両方折れてしまうことが多いのですが、まれに脛骨だけ、腓骨だけっていう折れ方もあります。腓骨だけの場合は手術する必要はないのですが、脛骨は手術になることが多いです。今回の猫ちゃんは脛骨だけで腓骨は折れていませんでした。とても細い骨なのですが、これが折れていないのはとても強度的に有利です。若くて柔軟性がある子ほど折れずに堪える場合が多いです。今回の子も通常のプレート法で2ヵ月であっという間に治ってしまいました。先日プレートを抜いて完治となりました。こんな骨折ばかりだったら楽なんですが・・・

【犬猫用に体重計を買いましょう】スリムな人ほど毎日体重計に乗っています。体重管理は動物の健康にとっても重要です。犬や猫を飼育している人はできれば動物用の体重計を用意した方がいいです。最近はリーズナブルなものが結構売っています。毎日量って記録...
24/01/2024

【犬猫用に体重計を買いましょう】
スリムな人ほど毎日体重計に乗っています。体重管理は動物の健康にとっても重要です。犬や猫を飼育している人はできれば動物用の体重計を用意した方がいいです。最近はリーズナブルなものが結構売っています。毎日量って記録すると体重変化に気づきやすくなります。犬や猫は生後10~12カ月で成熟します。それ以降の体重の上昇は肥満。体重減少はフードの不足や病気などによります。市販のフードの裏に書いてあるフード量はしっかり運動をしている動物の給餌量です。ほとんど動かない室内犬などにその量を当てはめるのは間違いです。多すぎるのです。「この子はあんまり食べないのよね。いつも残しちゃう。」っていうワンコは大体太っています。多すぎて食べきれないのです。最初の設定が間違っているのです。ちゃんと体重を量って記録して管理しましょう。

【足根中足関節脱臼】ちょっと前の症例ですが、足根骨と中足骨の間の関節が脱臼したダックスを紹介していただきました。この関節はほとんど可動性がないのですが、ちょっと撓むことでクッションの働きをします。この子は少し太り気味で抱いていて落下してしま...
19/01/2024

【足根中足関節脱臼】
ちょっと前の症例ですが、足根骨と中足骨の間の関節が脱臼したダックスを紹介していただきました。この関節はほとんど可動性がないのですが、ちょっと撓むことでクッションの働きをします。この子は少し太り気味で抱いていて落下してしまい、脱臼が起こったそうです。体重が少し重いので、関節の軟骨を削って関節を癒合させる関節固定術を行いました。もともとしっかり曲がる関節ではないので1本の骨に癒合させても問題ありません。この子は順調に骨がくっついて歩くようになりました。体重の重い子は特に抱っこも気を付けてあげてくださいね。

27/12/2023

年内は29日まで診療いたします。新年は4日より診療を開始します。

【フェレットの上腕骨骨折】今回はフェレットの腕の骨の骨折です。宮城県で治せる病院はないと思うと言われ、半泣きでやってきた飼主さんでした。写真にするとサイズ感がわからないと思いますが、とにかく小さい。中型犬の指の太さくらい。1.1㎜のネジを使...
26/12/2023

【フェレットの上腕骨骨折】
今回はフェレットの腕の骨の骨折です。宮城県で治せる病院はないと思うと言われ、半泣きでやってきた飼主さんでした。写真にするとサイズ感がわからないと思いますが、とにかく小さい。中型犬の指の太さくらい。1.1㎜のネジを使用してプレートで整復と思いましたが、フェレットの筋力に耐えられるか不安があったので、一番細いピンで髄内ピンを挿入することにしました。ネジと干渉するかと思いましたが、うまく入れることができました。強度的にはバッチリです。断脚されなくてよかったです。

【猫の上腕骨遠位骨折】しばらく、投稿をさぼっていたので久しぶりに派手な骨折写真をあげてみます。今回は猫の上腕骨の肘に近いところの骨折です。ここはとても厄介で、猫の場合正中神経が上腕骨に開いた顆上孔という穴を通っています。犬にはこの穴はなく折...
18/11/2023

【猫の上腕骨遠位骨折】
しばらく、投稿をさぼっていたので久しぶりに派手な骨折写真をあげてみます。今回は猫の上腕骨の肘に近いところの骨折です。ここはとても厄介で、猫の場合正中神経が上腕骨に開いた顆上孔という穴を通っています。犬にはこの穴はなく折れても正中神経はフリーなので麻痺は起こりにくいのですが、猫ちゃんはこの近くが折れると神経が骨に引っ張られるので麻痺がおこってしまうことが多いです。正中神経は前足に分布している神経で麻痺すると感覚低下が起こったり、爪を出し入れできなくなってしまいます。今回はプレートによる固定を行いました。神経を引っ張らないように細心の注意をしました。それでも術後に一過性の麻痺が出てしまいましたが、徐々に改善して現在は麻痺は解消しました。麻痺が残ってしまうかもしれない場所の骨折です。ちゃんと治ってくれるとホッとしますね。

17/09/2023

9月19日(火)、20日(水)、21日(木)は臨時休診とさせていただきます。申し訳ありません。

【猫の中足骨骨折】今回はご紹介いただいた症例です。外から帰ってきたら足を着いていないという主訴で、紹介先の病院で中足骨骨折の診断がついていました。中足骨骨折は髄内ピンを入れて治すことが多いですが、細いピンしか入らないことが多く曲がってしまう...
23/06/2023

【猫の中足骨骨折】
今回はご紹介いただいた症例です。外から帰ってきたら足を着いていないという主訴で、紹介先の病院で中足骨骨折の診断がついていました。中足骨骨折は髄内ピンを入れて治すことが多いですが、細いピンしか入らないことが多く曲がってしまうことがあります。今回も髄内が狭く細いピンしか入らないため、プレートで整復することにしました。1.3㎜スクリューを使用し、第2、3、4の中足骨を整復しています。この部分に3本のプレートが入っているのはかなり強固な固定になります。術後数日から歩行を開始しました。中足骨の骨折は足がどこかに挟まった状態で落下したりした時に起きやすいです。今回の子は外出中に起こっているのでどうやって折れたのかわかりませんが、外に放すということは、そういったリスクがあるということを理解して覚悟しておかなければなりません。

【反張膝】今回は、後ろ足の歩き方が気になるという主訴のフレンチブルドッグです。紹介先の病院ではレントゲンで異常は見られなかったということでした。動物の運動器の診察で一番大事なのは触診です。関節の可動域、動かしたときどこを嫌がるか?左右の筋肉...
20/06/2023

【反張膝】
今回は、後ろ足の歩き方が気になるという主訴のフレンチブルドッグです。紹介先の病院ではレントゲンで異常は見られなかったということでした。動物の運動器の診察で一番大事なのは触診です。関節の可動域、動かしたときどこを嫌がるか?左右の筋肉のつきかたなど、触診の情報でかなり絞り込めます。今回も触診の段階でほとんど診断はついていました。レントゲンは確認と説明、他の病気がないかを見るために撮影します。犬の膝は通常最大に伸ばしたときに160°で少し曲がっています。この子の場合は約180°でまるで人間の膝のようになっています。重度の場合は180°を超えてしまうこともあります。このような膝は反張膝と呼ばれます。180°を超える反張膝は膝を曲げようとしてもロックがかかったように曲げられなかったりします。今回の症例はそこまでではないのですが、立ち膝で歩き方がちょっとぎこちないのが飼主さんは気になったようです。ただ日常生活に支障はないので無治療で問題ありません。

【足根関節亜脱臼】今回の症例は、他の病院で靭帯損傷と診断されギプス固定をして経過観察を指示されていた犬の症例です。ギプスにより皮膚炎を起こしており転院先の病院から紹介されました。ギプスをはずして触診とレントゲン検査で足根関節靭帯の断裂が確認...
06/06/2023

【足根関節亜脱臼】
今回の症例は、他の病院で靭帯損傷と診断されギプス固定をして経過観察を指示されていた犬の症例です。ギプスにより皮膚炎を起こしており転院先の病院から紹介されました。ギプスをはずして触診とレントゲン検査で足根関節靭帯の断裂が確認され亜脱臼を起こしていました。このまま保存療法では治癒は困難と判断して、手術することにしました。足根関節の外側靭帯が断裂していたため、スクリューを打って人工靭帯を形成することにしました。固定がしっかりできると数日で歩けるようになります。亜脱臼はしっかりした触診とレントゲン時に関節にストレスをかけて撮らなければ診断できません。レントゲンで異常ありませんでしたと言われても足を着けないくらいひどければ、再度診察を受けた方がいいでしょう。

【大腿骨遠位ソルターハリス骨折】今回の症例は留守番していて飼い主さんが帰ってきたら、足が着かないという猫ちゃんです。かかりつけ病院より紹介していただきました。大腿骨の膝の近くの成長板という骨が増殖する場所が折れています。この場所の骨折をソル...
22/04/2023

【大腿骨遠位ソルターハリス骨折】
今回の症例は留守番していて飼い主さんが帰ってきたら、足が着かないという猫ちゃんです。かかりつけ病院より紹介していただきました。大腿骨の膝の近くの成長板という骨が増殖する場所が折れています。この場所の骨折をソルターハリス型骨折といいます。ここは骨の端っこなので、プレートなどをあてることはできません。クロスピンで一発勝負です。他の獣医師はこの場所の骨折はとても嫌がるのですが、この部分は海綿骨というとても治りが早い骨なので、決まればあっという間に治ってしまうので、骨の真ん中が折れるよりやりやすいと思っています。今回もきっちり決まりました。最近は家の中にキャットウォークを作る方が増えていますが、太りすぎの猫にはちょっと危ないかもしれません。

【整形疾患以外の跛行2】今回の症例は、12歳のシュナウザーという種類のワンコです。3週間前から跛行しており、かかりつけを受診しましたが、原因はわかりませんでした。レントゲン検査でも異常は見られません。もう一度詳しくお話を聞くと水をたくさん飲...
10/04/2023

【整形疾患以外の跛行2】
今回の症例は、12歳のシュナウザーという種類のワンコです。3週間前から跛行しており、かかりつけを受診しましたが、原因はわかりませんでした。レントゲン検査でも異常は見られません。もう一度詳しくお話を聞くと水をたくさん飲むようになったということでした。そこで血液検査と尿検査を追加したところ、糖尿病であるということがわかりました。
結論として糖尿病性神経疼痛という診断をしました。糖尿病の動物は神経細胞にソルビトールという物質が蓄積することで疼痛が発現します。糖尿病をコントロールしていくことで改善します。動物の糖尿病ではまれな症状ですので、病院でもすぐには気が付かないことが多いのかもしれません。シュナウザー自体糖尿病の好発犬種ですが、この子はちょっと太りすぎなのでダイエットが必要です。

【整形疾患以外の跛行1】今回の症例は、8歳の猫ちゃんです。片方の前肢がブラブラで力が入らないということでした。うちに来院する前に2件の病院にかかっており、骨折ではないことはレントゲンで確認されていましたが、原因はわかっていませんでした。結論...
29/03/2023

【整形疾患以外の跛行1】
今回の症例は、8歳の猫ちゃんです。片方の前肢がブラブラで力が入らないということでした。うちに来院する前に2件の病院にかかっており、骨折ではないことはレントゲンで確認されていましたが、原因はわかっていませんでした。結論としては、肥大型心筋症による上腕動脈の血栓塞栓症でした。血栓塞栓症は多くの場合、腰の大動脈に詰まって後肢麻痺を起こすことが多いのですが、まれに前肢にも詰まります。ほとんどの獣医師は後ろ脚の麻痺でピンとくるのですが、前足だと整形疾患を考えてしまうのかもしれません。後肢の血栓塞栓症は予後が悪く亡くなってしまうことが多いのですが、前足の血栓塞栓症は、麻痺こそ改善しないのですが、後肢よりは救命率は高いです。今回の猫ちゃんも胸水が溜まっていましたが治療によって改善しました。心臓の治療と血栓予防の薬はずっと必要ですが、さらなる血栓塞栓がおきなければ長期の予後は比較的良好なはずです。

住所

宮城野区原町1-3/57
Sendai, Miyagi
9830841

営業時間

月曜日 09:00 - 18:00
火曜日 09:00 - 18:00
水曜日 09:00 - 18:00
木曜日 09:00 - 18:00
金曜日 09:00 - 18:00
土曜日 09:00 - 18:00

電話番号

+81227913777

ウェブサイト

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